全体のプロットを書いた紙に余白が足りなくなったので、先週全体のプロットを新しい紙に引き直した。書き始めた時のプロットを書いた紙には2018/11/5と書いてあり、二枚目が2018/11/10。三枚目が2010/11/30だ。この調子なら四枚目は2018/12/20ぐらいになりそう。でもそれま ...
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カテゴリ: 執筆
長編なんて書けません
あわよくば山桜を長編にできないかなと思っていたが、この調子だと本当に中編で終わりそうだ。というか短編で終わるかもしれない。 9000字書いてやっと主人公が人と喋った。どんだけ無口なんだよ言いたくなる。プロットからどんどん人が減って、二人いた主人公は一人 ...
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蟻一匹一匹に群れの意識なし
蟻の行列を構成する蟻の一匹一匹は全体を意識していないが群体としては統一されたような動きをする。何年か前からそういう感じで書けないかとおぼろげに思っていた。 8月からずっと書いていたプロットはアイデアがいくつもあったが、それが一本のストーリーラインになら ...
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少しずつ、本当に進んでいる?
8月から武士道や大和魂について調べていて、それも行き詰まってきたので、最近は外国人が日本について書いた本を読んでいる。『ニッポン放浪記』という本を読んでいると三島由紀夫や大江健三郎の翻訳をした人の本ということが分かって、久しぶりに小説の世界に帰ってきた気 ...
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タ、ターン、プロット、メロディライン
先月末からプロットを書いているのだが、まだプロットラインが引けない。まだネタが熟成されていないというのもあるが根本的にプロットの作り方に問題があるのかもしれないと考えるようになった。 そもそも最初はタン、タン、タン、タンと起承転結四拍子でプロットライン ...
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群像新人文学賞にもう一回送る
3年前に群像新人文学賞に送ったことがある。その年は例年になく予選突破者がいたらしいのだが、私は箸にも棒にも引っかからなかった。電話番号を送り忘れたから一行も読まれずに落とされたのだと今でも思っている。というかそうであって欲しい。小説以外の部分で落とされた ...
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書かない日を増やしたら史上最速の執筆だった
最近ブログの更新をしていないが実は6月11日から群像新人賞のリベンジに出すかもしれない小説をずっと書いていた。 自分の中ではseason3の位置付けになるわけだし、今までと違う書き方をしようとして、書かない日を増やしてみることにした。理由はとても単純で、書かな ...
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『裸娼門/芥川龍之助平』
『暴っちゃん』で味をしめたのか今度は芥川龍之介の『羅生門』をパロッた小説。キモ金おじさん(元イケメンという設定だが)が主人公で、原作と同じように悪に身を落とそうかどうか煩悶しているということ(既に小悪党だけど)を下敷きにしているのだが、ここでもう少し踏み込ん ...
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推敲、改稿、やってみよう No.end 150万字の改稿
やっと改稿が終わった。『聖者の行進』の推敲を入れると、推敲改稿を8ヶ月も続けていたことになる。こんなにも続けてやったのは人生初で5年分ぐらい小説を読んだような気がする(自分で書いた物だけど)。 KDPで出版したのを全部読んで改稿したわけだけど、やっぱり最高 ...
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黒髪の殻 推敲、改稿、やってみよう 自発的な小説
『黒髪の殻』は群像新人賞に出すために書いた物で、この辺りから意識的に書き方を変えた。火星の辺りは改稿していても強くてニューゲームぐらいガンガン改稿できたけれど、この辺りからちょっと跳ね返してくるようになった。嬉しいような面倒くさいような複雑な気持ちがする ...
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ターンワールドの創作ノート
1.最初の素案 元々のネタは野宿をしながら料理人の女が四国を回る話だったが、当時は四国88ヶ所巡りが始まって1200年とかでテレビでよくニュースとか特集をやっていたので、それをネタにしようとしていて弘法太師のネタを探しに色んな寺を巡った。しかし小説のネタ ...
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幽霊になった私 推敲、改稿、やってみよう No.1 眠るまで眠れない
5日の休養前はもうこれ以上『聖者の行進』を改稿するのは無理だと思っていたのに、三日目からまだできるんじゃないかと思い始めて、少しやってみると……やっぱりできた。どうも休養期間中にもりもり脳が成長しているような気がする。今回の30日はけっこうキツくて一日 ...
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推敲、改稿、やってみよう No? 微笑みは頬で笑うこと
今週は『聖者の行進』の改稿に手を付けたのだけれど、心持ちはいまだにこれを書いた後のままなのでそれほど改稿した場所はなかった。その代わりルビの振り方を全部変えた。 今までは単語単位でルビを振っていたのだけれど、今回は文字単位に変えてみた。この前テレビを見 ...
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ヒッチハイク 推敲、改稿、やってみよう No.3 小説の神
『ヒッチハイク!』の改稿終わり。今月も絶好調だが結局10日ぐらいかけてしまった。一日一万字ちょいのペースだ。 この小説を改稿していて、ふっと気付いたことがある。小説家は小説の中においては神で、どんなことを書いてもいいんだってこと。変な有人飛行計画で火星に ...
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【おせっかいな賢者よ、来たれ】牛野君は小説技法を知らない
先日『ヒッチハイク!』の改稿をした記事で『言い切る比喩』について書いたら、こういうコメントが付いていた。1. 名無しの読者 2018年04月07日 16:21節子、それ言い切る比喩やない。暗喩や ほうほう、それで暗喩についてグーグル先生に問い合わせると一番最初に出てき ...
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ヒッチハイク 推敲、改稿、やってみよう No.2 言い切る比喩
川端康成はすんごい作家である。 川端康成といえば『雪国』と『伊豆の踊り子』で語られて、特に前者は”国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった。”は百回ぐらいは聞いたことがある。しかしどちらを読んでも肌に合わなくて、しょせん昔の人だからと省みることはな ...
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ヒッチハイク 推敲,改稿,やってみよう
ヒッチハイクはほとんど人名が出てこない。副題が~正木忠則君のケース~だが、たぶん彼の名前が出てくるのも片手で数えるぐらいではないだろうか。改稿している時に忠則とかいきなり出てきて、作者でさえ一瞬誰だか分からなかったほどだ。最後に出てくる姉の夏未の方がよ ...
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ターンワールド 推敲、改稿、やってみよう NO.8-5 やっと終わり
本当は先週で終わりでも良かったのだけれど、調子が良いとまだまだ踏み込めるので、今週もずっと『ターンワールド』の改稿をやっていた。何だかんだで『聖者の行進』と同じくらい時間をかけてしまった。絵が上手くなると上手い絵を描くようになるので、結局絵を描くのにか ...
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ターンワールド 推敲、改稿、やってみよう No.8-4
休養期間中は何もしていないと罪悪感を感じたので宇宙について考えていた。何日かスティーブン・ホーキング博士と話しているところを妄想していたら、博士が死んだというニュースが飛んできたので驚いた。次は誰と話しているところを妄想すればいいのだろう。 今週は休養 ...
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ターンワールド 推敲、改稿、やってみよう No.8-3
30-5日体制にしてから、かなり改稿が進むようになった。1月は一日3~4万字改稿するのがやっとだったが、2月は一日4~5万字改稿できた。調子の良い日は6万字を超えたのでとんでもないことである。 とはいえターンワールドは終わらず、今日から5日の休養期間に入 ...
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ターンワールド 推敲、改稿、やってみよう No.8
18日から改稿を始めて一週間で上巻の終わりに手が届いた。来週には上巻の改稿が終わっているかもしれない。ペースはちょっと落ちたけれど、先月と比べればまだまだ高い方、今月は9日から改稿作業を始めたから、来週は20日-30日の期間に入る。ここからペースアップ ...
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長い寄り道 推敲、改稿、やってみよう NO.7
真論君家の猫の次はターンワールドなんだけれど、20万字以上の改稿から続けて30万字の改稿に手を付けるには気が引けたので短編集に手を付けることにした。書名もちょうど長い寄り道だし、ちょうどいい。 やっぱり竹薮の柩とぼくとリカルドはまだ書き慣れていない感じ ...
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真論君家の猫 推敲、改稿、やってみよう NO.6
この50日ぐらいずっと真論君家の猫を改稿しながら読んでいたのだけれど、やっぱりこれが今のところ最高かなという気がする。最低傑作の聖者の行進を書いた勢いで書けばどうなったか分からないけれど、意識的に書いてこれを超えるのはまだ無理だ。 それに影響力も抜群 ...
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小説は毎日書いた方がいいの?
小説は毎日書けばいいのか、それとも週に一度か二度休みを入れたほうがいいのか。 週に一度休みを入れるのは体感的にダメだと分かっている。休み明けには筆に力が入らないし、執筆エンジンが冷めてしまう。かといって毎日書けばいいのかと言うと、そうでもない。長編なん ...
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下手は下手なりに 推敲、改稿、やってみよう NO.5
グッドライフ高崎望の改稿はそろそろ終わり。この頃は下手なりに色々工夫していて面白い。 主人公の望の変化は髪型に象徴されているのだけれど、それが唐突にならないように何度も髪の毛についての言及があったり、窓から飛び降りる前に窓の描写が前章から何度も出たり、 ...
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KDP作家の奇妙な改行~word編~
プルルルルル、プルルルルル ガチャ やあ、久しぶり。元気にしてたかい。 この前君がKDPにwordファイルを上げていて、奇妙な現象に悩まされていると小耳に挟んだんで。ちょっと電話したんだ。実は僕もあれには悩まされていたんだ。もし良かったら聞いてくれ。ほんの5分 ...
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BE 推敲、改稿、やってみよう NO.3 執筆はエンドレスワルツ?
ドアノッカーの改稿が終わると、ブラッドエグゼキューションがちょろっと読まれていたのでそっちを先に改稿することした。2万字強なので数日で終わってくれた。その次は蒲生田岬へ。 やっぱり今年書いた物だとドアノッカーと比べて全然違うと感じた。改稿の手応えもかな ...
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『医師とその妻(The Doctor and the Docter wif)/アーネスト・ヘミングウェイ』〜小さな罪の正当化〜
冒頭で医師は湖岸に流れついた丸太を見つける。しかしその丸太を回収するには手間も費用がかかるので、あえて湖岸から引き上げることもしないだろうから、医師は自分の物にしても問題ないはずだと考える。 そうして彼はインディアンの男達を呼ぶのだが、彼らにはっきりと ...
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『インディアンの村(Indian camp)/アーネスト・ヘミングウェイ 』〜何故父親は死んだ〜
ニックがパパと一緒に川を渡ってインディアンの村へ行くとそこには子どもを産もうとしているインディアンの女性がいる。パパはその子を取り上げるのだが、子供の父親は喉を掻ききって死んでいるというお話。 何故死んだのかという疑問の前に、最初から夫は死んでいたので ...
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『スミルナ埠頭にて(On the Quay at Smyrna)/アーネスト・ヘミングウェイ』スミルナ埠頭はどんな状況なのか
『スミルナ埠頭にて』はヘミングウェイの短編である。 いきなり地名を出されてもよく分からないが、調べてみるとトルコにある都市。 そこにどうしてギリシャ難民がいるのかというと、第一次世界大戦でギリシャがそこを占領したから。しかし『スルミナ埠頭にて』の頃にはト ...
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『蜘蛛の糸/芥川龍之介』〜自分で自分を救うことはできない〜
お釈迦様が地獄に蜘蛛の糸を垂らして大泥棒カンダタを救おうとするお話。小学校の教科書にも載っているので読んだことがある人は多いはず。 カンダタは蜘蛛の糸を辿って極楽へ行こうとするが蜘蛛の糸は途中で切れてしまう。切れたのは地獄の亡者たちが糸を登ろうとしたの ...
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ブラッド・エグゼキューションについての前日譚
去年の12月からよしもと原作開発プロジェクトに出す短編を書いていた。題名は『ブラッド・エグゼキューション』。『それゆけアキちゃん!ゴーゴーゴー!』という案もあったが、表紙の文字入れがどうしてもうまくキマらなかったので仮題のままでいくことにした。最近『幽 ...
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2016年に読んだkindle本
悪人の系譜/月狂四郎赤ちゃんは言葉を喋ることができない。「あの、おっぱい吸わせてもらえませんか?」「お尻拭いてもらえませんかね?」「そろそろ眠りたいからそっと抱きしめててほしいな」 などと言葉を出したら非常にびっくりするだろう。 ある本によれば人間が最初 ...
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古い本を値下げしようかと考えているけど
エバーホワイトを出してからずっと過去作に手を加えている。何も書かないと決めた一ヶ月が過ぎたが、未だに改稿している(ってことはずっと書いているということになる。でも初稿と改稿の執筆って別物のような気がする)。 今年書いた幽霊になった私は、別に手を付けなく ...
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もっと殻を破らなければならない?
『真論君家の猫』に少し手を加えようとしていたが、あまりの長さに躊躇したので、(取り掛かった時は)一番売れていて、ほどよい長さの『幽霊になった私』に手を加えていた。 特筆するような変更はないが、ただひとつ内容を変えたところがある。アキが神社に行って狛犬の口 ...
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もっとエンドマークを集めたほうがいいのかもしれない
最近の作家はそうでもないようだが、昔の作家は短編が多い。芥川なんかは短編ばっかりだ。しかし夏目先生は最初から猫の大長編を書き上げている。続けて書いた坊っちゃんもそこそこある。短編は少ない。でもないわけじゃない。初期の頃は何年か書いている時期があった。 ...
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避けるべきはキライじゃなくてキモい
先日、根木珠さん、アヲイさんとウェブ上の宣伝がうざいという話をしていた。根木珠さんは宣伝する側に回ると相手がウザいんと思うんだろうなぁと悩まれていた。私はアニメだと最初は嫌いだった相手を好きになることがあるので、それを目指したらどうかという事を言った。そ ...
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世の中全てに理屈が通っているとは限らないー執筆日記No.12
毎年年末年始になると体温が35度以下に下がる。その状態になると驚くほど眠れる。目をつぶっただけ眠れるんじゃないかと思うぐらい。2日ぐらい眠り続ければその状態は治る。 それから半年ぐらい経った、6月か7月の頃には何故か微熱が出る。37度近辺。頭が働かない ...
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日記No.9『<進捗状況>一人で歌うには大きすぎて』『小説と作家の人間性は切り離せない?』
○進捗状況一人で歌うには大きすぎて(仮題) 4500字くらい 7/7に出る予定の『もの書く人々』で王木さんとリレー小説をしてくれませんかと提案されたが、王キさんとは成立できそうにないのでやんわりと辞退した。それでも対談後にきらりとひらめくものがあったので先週 ...
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日記no.8『やる気スイッチより眠りスイッチがほしい』『パリって変な場所』
数カ月前から夜11時には眠るようにしようとしているのだけれど、結局なし崩し的に日をまたいで起きている。というか、実はこのブログも今11時を越えて書いている。ダメだ。そもそも眠れないのが悪い。眠ろうという気はある。実際に眠い時もある。でも眠れない。もう何年 ...
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日記No.7『王木さんはいいやつ』『隙間社さんおめでとう!!』『もうずっと書いていないけど』
徳島県の某所にあおぞら本棚という物があったりなかったりする。青空文庫ではなく、あおぞら本棚である。あったりなかったりするというのはあおぞらの下にしかないから。雨の日はついぞ見かけたことがない。晴れの日でもないことがある。とっても気まぐれだ。猫が近くに座っ ...
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『火星へ行こう君の夢がそこにある』10版の改訂、および改定案
インターネットはどこかで誰かがしょうもない情報をあげていることで、調べれれば何でもあるという状態が維持される。でも、近所のサイクリングロード脇にある用水路にカメが何匹いるか計測しているサイトは存在しなかった。検索したら本当に無かったので逆にびっくりした ...
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とある小説家の執筆日記No.5『川端康成の雪国から推敲の仕方についての雑感』
『幽霊になった私』を出してから、過去の作品にも手を加えているので、もうかなり長いこと改稿している。そうすると他人はどう書いているのか気になってしかたない。ネット上の文章はともかく、普通に十冊以上も本を出している小説家でも後半は意外に気の抜けた文章が多いこ ...
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とある小説家の執筆日記 No.4『液タブって何をする機械なのかよく分かっていない』
やっと蒲生田岬の改稿が終わりました。話自体は変わらないけれど、以前より読みやすくなっています。5月9日以前の版を持っている人はアマゾンに申請すれば、最新版をダウンロードできます。 ※最新版に更新すると旧版は読めなくなります。 改稿したついでに表紙に ...
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とある小説家の執筆日記No.3『頭が爆発した!』『違和感を感じる気がしないでもないかな? よく分からないけど』『敵はインターネットにあり』
●頭が爆発した!先週の木曜日ぐらいだったか、本を読んでいる途中に眠気が襲ってきて、本を開けたまま目をつぶっていた。まだ眠るつもりはなくて、ほんのちょっと目をつぶるだけ、眠気の波が去ったら本を読もうと考えていたら、突然 ドーン! と頭の中で爆発音がした。ハリ ...
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