グッドライフ高崎望~自分史上最速の感想を貰う~

 朝起きると深夜に直接メールが来ていることに気付いた。それも数件。出した人は同一人物のようである。最新の物から読んでいった。要約すると『どうしてくれるんですか』という苦情だった。時間を見ると夜の4時を越えていた。
 次のメールは『あなたよくもこんな小っ恥ずかしいのを書きましたね。牛野さんがこんな物を書くなんて思わなかった』とある。
 さらに今度は『マジでヤバい。凄い引き込まれて全然眠れません』という苦情がまた。
 そして、最後に読んだ最初のメールは『まあ、触りだけ読んだけど、なかなか良いですよ』との誉め言葉だった。

 まさか、こんなに早く感想が来るとは思っていなかった。なにせ夏目漱石の虞美人草ぐらい長い。書いた本人でも3日かかったのだから、読者なら3週間ぐらいだろうと予想していた。
 徹夜して読みたくなるぐらい心の琴線に触れた物を書けたと思うとちょっと嬉しい気分がする。最低一人でもそういう人がいてくれたのなら、作者としてこの三ヶ月が無駄ではなかったのだと安心した。
 それと感想を貰うことはちらほらあるけれど、こんなに速いのは初めてだった。これもありがたいことである。 
 気を良くしたので、もうちょい無料期間を伸ばそう思います。5日まで。

何を書くか迷う

 一体次は何を書けばいいんだろうかと困っている。そもそも蒲生田岬を書いた後は販促用の短編を書くはずが長編を書いてしまった。それを書くべきかとも思ったが、前々から九官鳥の話を書きたかった。これもやはり書かずに蒲生田岬を書いた。まあその話は物になりそうはないのであきらめたって構わないが、今度は猫の話を書きたいなあと思い始めた。吾輩は猫であるをオマージュ(悪く言えばパクり)した物だ。さらにそれとは別にやはり青春小説か、もしくはもう一度SFを書くか。はたまたミステリーか。
 まあこんなことを書いても、何一つ本腰をいれていないので、どれもハッキリとした形はしていない。物になるかも分からない。そもそも書けるのか?という不安ばかりだ。

ブログ名の変更 牛野小雪の雑感帳→牛の雑感帳

 今まで牛野小雪の雑感帳と銘打っていたが何だか我が強いように思われるので、牛の雑感帳と変名した。更新は不定期で執筆中はほとんど書かないのだから、こっちのほうがいいかなとも思う。

夏居暑さんが大絶賛!~グッドライフ高崎望~

 また感想を頂いた。同じKDP作家の夏居暑さんからだ。ちょっと申し訳なるぐらいベタ褒めの内容だった。一昨日のブログを見て、名前を出して書いても良いという言葉を頂いたのでここで紹介させて貰います。
 いくつか削ったり変更したしたところはありますが、ほぼ原文と同じです。


今作は手放しで褒めなければならない作品でした。いや、本当によく頑張りましたね。素晴らしい。
他著者の告知はあまりしたくないのですが、今回はせずにいられませんでした。

賛否ある部分は彼女の存在をミステリに仕立てたところかもしれませんね。
あそこまで突き放す事ないんじゃないかなと読後に思いましたが、今日車を運転しながら自分の高校時代を思い馳せました。いや、あのラスト以外あり得なかったなと思いました。

しかしながら、青春という渦中において一所懸命になる事の大事さを忘れてかけていた自分を、まるで鏡を通して映すかのように垣間見ました。
本当に素晴らしい本であると思います。
徳島という地方の、不良達と青春群像劇がリアルに生き生きと肌で感じて、まるで旧友を観ている感覚。

胸が熱くなった。ヤバい。泣いてしまうと思った。
これは王道の少年漫画のようなヒーローモノだと感じた。
強く、潔く、素直に生きる事が如何なるものか問われた気がした。
時代の変化や、環境の変化に身を投じて、どこまで正直に生きられるのかという命題を忘れていた自分を取り戻した。

望のヒーローは、先輩や友人、そして彼女達。ヒーローの去り際を感じてしまって、自分まで寂しい気持ちになってしまった。そこから、読み終えるのが惜しくなった。
でも、人生と同じく進んでいく。読み進めなければならない。望の最後の姿はどこにあるのか気になるから。

今作は群を抜いて素晴らしい出来栄えでした。
ドアノッカーの時みたいなアマチュア臭さなんて微塵もない、熟練した職人のような風格すら感じましたから。
以上、感想です。ここ最近で一番熱中した本です。
今回はとても良い刺激を貰いました。


 こんなに激励して頂いて、こっちの方が胸が熱くなって泣きそうになりました。1章で諦めずに最後まで書いて本当に良かったと思います。素晴らしい感想ありがとうございました。
 だからというわけではないのですが最新作の予告動画見ました。なんだかヤバそうな作品で面白そうです。どんな物になるか楽しみにしています。
 それにしてもダウンロード数が累計4000を越えているのは凄い。私なんかは今回でやっと1000を越えたぐらいですから。

夏居暑/著者セントラル

 

文章筋肉論の曖昧な追記

 『グッドライフ高崎望』を書く前と書いたあとで体重の増減は無し。詳しいデータを録っていないので、内容は日記を元にしました。ブログタイトルと同じようにただの雑感をここに書いておきます。

○1/6に執筆開始を開始。プロテインを飲み始める。
○約一週間経ったのちも体重に変化無し。あまりに変化がないので、飽きて体重測定をやめる。
○2週間後、ふと体重を量ってみると1㎏増えていたが、誤差の範囲と気にせず。やはり測定を再開しなかった。
○一ヶ月と2週間後。プロテインを飲みきったので体重を量ってみると2kg増えていた。体重測定を続けなかったことを後悔する。再開しても中途半端になるのでやはり再開せず。
○プロテインを絶つ。執筆速度にこれといって変化無し。時によると余計に書けた。恐らくプロテイン(タンパク質)は執筆に関係無いと思われる。
○約3カ月後。草稿が書き終わる。読み返すとあまりにカチカチの固い文章だったので、ひどく落ち込む。体重を量ってみると前に量った時より2kg減っていた。

 詳しい測定をしてこなかったので、まあこんなにふわっとした内容になりました。プロテインを飲んだ分体重が増えて、やはり増えた分がそのまま減ったという印象。もし飲んでいなかったら4kg減っていたのかどうかは分からない。

書く前と書いた後だけが楽しい。それ以外は地獄。

 書く前と書いた後だけが楽しい。それ以外は地獄。

 昨日まで短編のアイデアを頭の中で思う存分妄想していた。こりゃ面白いなと興奮していたが、いざそれを言葉にしようとすると苦しくなる。
 やっとノート1ページ分のあらすじとプロットを言語化できた。でもまだまだ。これを文章にするとなると、もっと苦しくなるんだろうなと書く前から面倒になってきた。
 いつかテクノロジーが発展して、頭の中の妄想をそのまま言語化してくれるようになると楽ができて良いのにと思う。でもそんな物が本当にできたら小説家って滅亡するよね?

明日は幸運の女神が僕の背中に触れるかもしれない

 無料キャンペーンのダウンロード数は198DL で自分史上最低でしたが、その代わりに反響は今までの中で最高の物で、必死に頭をひねった甲斐がありました。

牛の雑感帳/夏居暑さんが大絶賛!~グッドライフ高崎望~
つんどく速報/髪型をリーゼントにしたら人生変わった!不登校男子の青春小説『グッドライフ高崎望』牛野小雪 (著)
ペンと拳で闘う男の世迷言/「グッドライフ高崎望」書評

(日付順)

KDPで小説が売れなくなった。無料キャンペーンをしてもダウンロードされなくなったという話を聞きますが、どうも本当っぽいですね。現在吉野茉莉さんが無料キャンペーン中だそうですが、どれくらいいくんでしょうか?

彼女が平常運転、もしくはいつもよりダウンロードされたのなら単にKDP作家の選別が始まっている。
不調ならKDP界隈の低迷ということでしょう。

まあ、商業でも実用書の棚が文芸の棚を押してきているし、この流れは仕方がないのかも?
都会ではどうか知りませんが、片田舎の本屋で気の利いた小説なんてまず見つけられませんよ。
置いてあるのはコミックと新刊と映画化される作家の本ぐらいですから。
いや、逆にリアルでの本屋で品揃えが片寄ってきて、紙本に見切りをつけた読者が電子書籍に集まる・・・・・なんてことはなさそうか。
そもそもそういう本を扱うのがAmazon だし。

他の作家さんはちらほら他の電書ストアに足を伸ばしているようです。
さて私はどうしましょうかと考えているところです。
もし手を出すならkobo ですかね。
一番良いのはKDP文芸が盛り上がって、私もそのおこぼれに預かるのが理想なのですが、どうもKDPは風向きがよく無さそう。

まあだからといって、何かするような知恵も力も無いので、作家らしく次の話を書いていきますよ。ひょっとしたら明日は幸運の女神が私の背中を抱いて、何処かとんでもない場所に連れていくかもしれないから。

どう書いたって自分は自分で変えようがない

好きな文章家を見つけたら、彼の文章を徹底して漁り、その紙背まで読み抜く。そして次に彼のスタイルでためしにものを書いてみる。そんな書き方をしては、お手本の文章と似てしまうではないかと首をお傾げの方もおいでだろうが、これが不思議と似ないのだ。
ー井上ひさし

 私が文章を書くときは明らかに夏目漱石が心のど真ん中にあって、理想とするところは漱石の二番煎じだけど、実際書けた物は不思議と全然違うものになる。科学的にもそうでロゴーンというサイトがあるのだが、たいてい有島武郎や阿刀田高が出る。今書いているのだと森鴎外が出てきてちょっとビックリした。新作を書いたあとはちょくちょく調べるのだが、いまだかつて漱石が出てこない。ひょっとしてリストに無いのかと思えばそれはある。まさに上の通りである。
 ついでだが井上ひさしも時々出る。
 ああ、そういえば海野十三という人もしょっちゅう出てきて、今までで気にしたことは無かったのだが、この前ふと気になってwikipedia を見ると、徳島県生まれの人らしい。もしかするとと思って、上の人達もそうかと調べると全然違ったのでたまたまのようだ。
 人の書く文章というのは、その人固有の型のようなものがあって、それはどうやっても変わらないのかもしれない。好きな作家を見つけると、その人が出した本を一通り読んでしまうが、よくよく考えてみると話の内容や設定がいかに突飛な物であっても、作家が同じなら話の流れや展開の仕方は同じだ。だからといってつまらんということはないし、むしろそれを望んでいるところがある。 
 そう考えると、小説が面白いかどうかは内容や設定よりも、その人自身が面白いかどうかにかかってるのではないだろうか?

ロゴーンが気になった方はこちらから
 文体診断λόγων(←ロゴーンと読むらしい)


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模倣と独立
夏目 漱石
2012-09-27
無料 

 

執筆のジンクス

 髭が柔らかいときはよく書ける。アゴに手をかけたときにジョリっと固い感触があったときは、まず間違いなく書けない。さらっと少し柔らかいときは書けるときがある。まあしょせんジンクスなんで柔らかいときでも書けないときはあるけどね。でも固いときは書けないから悪いことは当たるようだ。ジンクスは他にもある。
 
○朝にゆで卵(沸騰してから6分←これ重要)を食べると書ける。
○部屋の窓を全開にして掃除機をかけると書ける。
○ハミングで一曲歌いきると書ける。
○飯が美味いと書ける。
○K'sデンキでkindle を触ってくると書ける。
○ぐっすり眠れると書ける(←これだけは的中率100%!起きた瞬間に今日は書けるって分かる。まあ、めったにないけど)

反対のジンクスもある。
○セールスマンと話すと書けなくなる。
○メールの返信が遅いと書けなくなる。
○無料キャンペーン中は書けなくなる。
○このブログを書いたら書けなくなる。

まあこんなところでしょうか。
書くからダメになるのか、ダメになるから書くのか。
なんとなく明日はダメな気がします。
それじゃあ、おやすみなさい((φ( ̄ー ̄ )


(おわり)

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