今年から30日改稿5日休養という体制でやってきた。
詳しくはこちら→小説は毎日書いた方がいいの?

先日、全作改稿が終わったので改稿字数をエクセルに打ち込んで30日間の平均改稿字数を調べた。


今年の始めから5月23日までの間に30-5日体制を4サイクルした。改稿実施日数は120日ということになる。下のグラフにある灰色の線は120日の平均線。青い線は改稿した日にちの平均線(1の部分は1、2、3、4サイクルの初日の平均線ということ。オレンジは平均線の5日平均。だから5から始まっている。)
キャプチャ
12日辺りがピークなのは体感と一致している。25日辺りまでは調子が良いと感じていたがグラフは下がっていた。30日近辺はいつもどん底の気分だったがグラフでは上向いていたのが意外だ(2回目のピーク? しかし一回目よりは山が小さく不安定だ)。

5~10の間で一度落ちる。ここで休養するのも一つの手だ。週一で休養を挟めば安定することは分かっている。しかし、後のピークを捉えることができない。やっぱり書き続けていないと執筆のエンジンは熱が上がらない気がする。そして熱狂的な力がないと良い物が出てこない。

ちなみに1-15日までで全改稿字数の59%を稼いでいる。10-15なら31%だ。最初の15日で6割稼いで、さらにピークの数日で3割稼いでいるということになる。ピークの時期を捉えると捉えないのでは全然違っていて、ピーク時は誇張ではなく2倍以上の力が出ている。

しかし、オレンジの線は17日からは29日を除いて120日平均以下で推移している。青い線なら15日からだ。これ以降は平均以下のパフォーマンスになる。ということは15日に休養を挟むべきなのだろう。これ以降はオレンジの線が安定してくるが平均以下のパフォーマンスだ。

次に何日休むべきかを考えてみた。

100%を30で割れば3.3%(小数点1より下は切り捨て)。これが一日の理論平均値。それを15でかければ49.5%。それを実際の15日までのパフォーマンス59%と差し引きすると9.5%で、理論平均値より約3日分のアドバンテージがある。で、元々30日の後は5日休養していたわけで、合わせて8日。この8日を2で割って4日。15-4日体制で書けば良いのではないだろうか。毎サイクル休養明けのスタートダッシュと10-15日でピークを捉えられるなら2割増し、15-5日でも1割増しできる。

う~ん、でも30日毎に5日休むのも休みすぎのような気がしていて、15日毎に4日休んだら本当にダメになるような気がする。でも数字ではそうした方が良いと出ている。それに元々は毎日ずっと原稿に張り付いているのは、どうも良くないぞ、というところから出発していて、今年から改稿した分は去年やった物より良くなっている気がする。

 う~ん、しかしどんなものにも例外はあって10-15日に必ずピークが来るとは限らない。しかしスタートダッシュ効果は今のところ必ず来ている。それを前提にすると効率が良いのは休養明けの日を増やすことで、1-1体制で35日回しても休養日が3倍になるのに同じ結果が出るらしい。いや、効率で言うなら一番良いのは5-1だ。5-2でも今よりちょっと良い結果が安定的に出せる。

 しょせん手応えなんてものは私だけが感じていることで、もしこれが他の誰かのことなら「そりゃあ、おめえさん。答えは一目瞭然だろうよ」と言っているところである。しかし、絶好調時のあの熱狂的な時間を捨てるのかと思うと、何か納得がいかない。

 さて、どうしたものか。

(2018年5月23日 牛野小雪 記)

追記:小説を書き上げるのと改稿ではまた違うものがあるのかもしれない。たぶん一緒だろうけど

追記2:『聖者の行進』は下巻の方が少しだけ分量が多いのだが4月までは上巻の方がkenpが上だった。しかし何度も改稿しているとkenpがじわじわ伸びて今月は下巻のkenpが上回っている。こういうところで改稿の手応えが分かるのでKDPは面白い。売上部数だとか、ランキングの推移だけでは分からないことがある。

追記3:改稿した本にはレビューがちらほら付くようになった。高崎望や猫についたのは嬉しい。

追記4:グラフのy軸に数字がないのは数字がショボくて恥ずかしいから

追記5:『ヒッチハイク!』は腕だけでどれぐらいの物が書けるのだろうと、熱くならないで書いた小説で、全ての改稿を終えた後で一番自由さを感じた小説だ。で、今はヒッチハイクの向こう側を目指そうと考えている。熱狂を捨てて別の何かを見つけるべきなのかもしれない。