愚者空間

牛野小雪のサイトです。 小説の紹介や雑記を置いています。 あと短い話とか。

タグ:KDP

昔々、三年前に私こと牛野小雪は唐突におりーりー鳥を食べたくなり、助手でバイトのニア・タスマ君と一緒にノルウェイの森まで飛んだ。これはその時の一幕である。

バイト14
おい、牛野。倍額のバイト代を払うって言うからノルウェイまで来たっていうのに全然見つからねえぞ
usino
もうじき見つかりますよ。ほら、さっきから鳴き声が聞こえてる。

おりーりー、おりーりー

バイト1
あのさぁ、お前の言葉も、おりーりー、も聞き飽きたんだよ
もうじき、もうじき、もう何度目だよ。さっきからそればっかりだぜ。
usino
本当にもうじきです。鳴き声はさっきより大きくなっているから近付いているはずです。
バイト13
なんだかよぉ、気味が悪いぜ。この森。
鳴き声に近付くほど不気味な石像がいっぱい転がっているんだが、こりゃ何だ?
usino
おりーりー鳥を追い求め、途中で挫折した冒険者達の成れの果てです。
彼らは絶望のあまり石像となったのです。
バイト3
げっ、こんな群像が立ち並ぶ場所なんて早く離れようぜ
usino
そうもいかないんです。
彼らの先におりーりー鳥がいるのです。
バイト13
でもよぉ、そもそもおりーりー鳥って、どんな鳥なんだ?
usino
それは私も知らないんですよ
バイト11
図鑑とかあるだろ
usino
図鑑もないんです。あるだろうとは言われていますが
バイト15
てめぇ、騙したな!
存在しないもんを探し歩かせてどういうつもりだ。
とらば~ゆしちまうぞ!
usino
いえ、おりーりー鳥は存在するんです。
バイト1
さっきは知らねえって言っただろ
usino
モーリス・メーテルリンクという人がおりーりー鳥の近縁種を見つけたのだとか。
彼によると青い鳥だそうですよ
バイト11
そのメーテルって人がノルウェイの森で青い鳥を見つけたのか?
usino
いや、たしかベルギーの人だったような気がする
バイト15
じゃあ、なんでノルウェイまで来てんだよ
usino
ノルウェイの先っぽがベルギーを指しているから、かな?
バイト14
お前、それが言いたかっただけだろ?
その論でいくと、おりーりー鳥ってのはフィンランドから放出されたんだろうぜ、きっと。
usino
ま、まぁ、そういうネタは置いといて・・・・
でも、おりーりー鳥は存在するんですよ、ほら

おりーりー、おりーりー

バイト11
聞こえてるよ。でも音が大きくなるばかりでちっとも姿が見えねえぞ。
usino
聞こえているということは存在するということです。
あきらめずに鳴き声のする方へ進みましょう。
バイト4
俺の予感はこう言ってるぜ。
ヴォイスの出所には無限に近付けるけど、永遠に辿り着けないってな
このまま永遠に追い続けて群像の仲間入りはごめんだぜ
usino
まぁ、そんなこと言わずに。
ここまで来たんだから
バイト1
おりーりー鳥取りなんかやめて、ホテルカリフォルニアでも行こうぜ
ここからなら日本より近い
usino
チェックアウトできないからダメ。
バイト4
へぇへぇ、ついていきますよ。
しょせん雇われの身ですからねぇ。
バイト13
ところでよぉ。さっき言ってたメーテルっていう人は青い鳥をどこで見つけたんだ?
usino
たしか、長い旅から帰ってきたら、家の中で見つけたとか何とか・・・・
バイト14
おい、牛野。俺達も家に帰れば見つけられるんじゃねえか?
usino
なるほど
バイト16
こんな湿っぽい森なんか抜けて、さっさと帰ろうぜ!


それから3時間が経った・・・・・


バイト12
おい、牛野。さっきから同じとこ歩いてるぞ!
usino
そ、そうなんだ
バイト11
あと10日で令和になるのに、昭和ギャグ言ってんじゃねえぞ!
usino
しょうわひどいこと言わないで
バイト12
俺が呆れてあきらめると思ったか?
ゆるさねえぞ。日本に帰ったら労基に訴えるからな
usino
がび~ん
バイト3
・・・・ダメだ、こいつ。もう脳に栄養が回っていない。
早く何とかしないと、退行現象が始まっているぞ
バイト14
おっ、そうだ
バイト16
おい、牛野。
万が一のために衛星電話持ってきてただろ。
それで救助を呼べ!
usino
OK牧場
バイト11
ギャグはいいから早くかけろよ

ピ、ポ、パ
ノルウェイの人
はい、もしもし。
こちらノルウェイの森警察ですが?
usino
あの~、道を聞きたいんですが
ノルウェイの人
遭難ですか?
救助の要請ですね。
usino
そうなんだ
ノルウェイの人
はい、承りました。
それではあなたの現在位置を教えてください。
usino
へっ?
ノルウェイの人
これから救助に向かいますから
あなたが今どこにいるのか教えてください
usino
どこにいるのだ?
ノルウェイの人
は?
usino
僕は今どこにいるのだ?
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、森の中をぐるっと見回してみた。
でもそこがどこなのか僕には分からなかった。見当もつかなかった。
いったいここはどこなんだ?
ノルウェイの人
やれやれ、そこはノルウェイの森です。
それ以外に何だって言うんですか。
こちらで把握している発信地に向かいますから、我々が到着するまで動かないでください。
バイト14
おい、どうなったんだ
usino
救助に来てくれるっぽい
バイト6
ふぅ、一時はどうなるかと思ったが無事に帰れそうだな

おりーりー、おりーりー

それから二週間後、私達は無事救助された。
日本の我が家に帰ってきても青い鳥はもちろん、おりーりー鳥も見つからなかった。
私達はおりーりー鳥を捕まえられず、鳴き声の辺縁を歩き回っていただけに過ぎない。
そこにあったのは絶望した冒険者達の石像が転がっていただけだ。
もしかすると私もあの群像の一員に加わっていたのかもしれない。
何だかむしゃくしゃした。ローソンのバスク風チーズケーキを食べた。美味しかった。
もうこれがおりーりー鳥ってことにしよう。
おりーりー鳥は私の胸の下にある。
読んだ

町一番の娼婦、
その娼婦に手紙を送ろうとする僕、
その僕の働くお客の寄り付かないコンビニ。

退勤したところを見たことのない店長、
キリストの恰好をしている店長の父親、
過払いの吸血鬼。

アイスクリーム男爵、
コンビニの面接に来た天使、
etc,etc...

伊藤なむあひが送る、愛すべきキャラクターたちが織り成すポップノヴェル!
バイト9
こんなインターネットより、この本を読む方がよっぽどマシだと思うぜ
usino
しょうわひどいこと言わないで
バイト8
おい、まだ脳が栄養失調なのか?
もうお前とはやっとれいわ

(おわり)

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 プルルルルル、プルルルルル

 ガチャ

 やあ、久しぶり。元気にしてたかい。

 この前君がKDPにwordファイルを上げていて、奇妙な現象に悩まされていると小耳に挟んだんで。ちょっと電話したんだ。実は僕もあれには悩まされていたんだ。もし良かったら聞いてくれ。ほんの5分で済む話だ。

 この前、kindle本のプレビューをしていたらあることに気付いた。どう考えてもおかしい場所で改行していたからすぐに気付いた。まずはこれを見てほしい。

行末フォント3 問題点

気になるポイントは 

いくら家賃が安くてもこんな場所には住みたくない。

の次に空白の行が空いていることだ。

でもwordファイルを開いて確かめると、こんな変な場所で改行はしていない。ということはkindle側の問題だ。それで色々と設定をいじってみると何故か改行が消えた。それが下の画像だ。

問題点 ふぉんt4

ポイントはフォントサイズが3から4に変わっていること。じゃあフォントサイズを4にすれば謎の改行がなくなるのか。いや、そうじゃなかった。また別の、それもさっきは正常だった場所で謎の改行が起こった。

どう考えてもおかしい。

僕は謎の改行が起きるところを何度も見返した。そして、原因は分からないが、行末と文末が合わさるところで謎の改行が起こることを発見した。

詳しいことは下の画像を見てくれ。

聖者 行末フォント3
聖者 行末フォント4

 理解できたかい?

 文末と行末が離れるようにうまく調整すればいいのかと君は思ったかもしれない。僕だって一度はそう考えたさ。でもkindleはフォントサイズによって文末行末が変化する。そんなことをしたって無意味だって、ずいぶん後になって気付かされたのさ。


 おっと、落ち込まなくてもいい。僕が今日電話したのは、解決法を見つけたからなんだ。

 ひとつ聞きたいが、君は改行する時『ENTER』キーを使っていないだろうか? もし君が僕と同じように謎の改行に悩まされているとしたら間違いなくそうだと思う。

 SHIFTキーを押しながらENTERを押すんだ。実はそれでも改行できるんだな。word上だと下の画像みたいに違いがあるはずだ。くにゃっと曲がった奴じゃなくて、すっと横一線の改行マークが出るはずだよ。
無題

さて、SHFT+ENTERで改行したwordファイルをもう一度KDPにアップしてプレビューしてみた。すると

・・・・あれっ、おかしいな。どうやらファイルを失くしたらしい。

でも、もし君がKDPにwordのファイルを上げていて、謎の改行に悩まされているのだとしたら、ぜひSHIFT+ENTERで改行を試してくれ。その悩みはきっとぺしゃんこに潰れるはずだ。

君がwordファイルをKDPに上げていることを小耳に挟んだから、実は僕と同じことに悩んでいるんじゃないかと思って、今日は電話した。

もう一度言うよ。SHIFT+ENTERだ。

それじゃ、

(ガチャ、ツーツー 2017年12月13日 牛野小雪 called)

word worong
誤記:このあと僕はかつお節でだしを取った味噌汁を作ると、スーパーで買っておいた若鶏のから揚げを食べた。寒くなると体が脂肪をつけたがるのか、唾液が出なくなるまで大量に食べた。

聖者の行進 上 (牛野小雪season2)
牛野小雪
2017-11-10
町へ出るトンネルの出口で美男美女の二人が殺された
無軌道に犯行を重ねるまさやんと追いかけるタナカ
しかしそんな事とは別に破滅の車輪は回り始めていた






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 他の人が2016年の総括をブログに書いていると何だか私もそうしなければならないような気がして、こんな記事を書いてしまった。牛野小雪は流されやすい人間なのだ。

 2016年の私的な事件といえば4月の終わりに『幽霊になった私』を出したことで、翌月の5月には初めて一月に100冊以上売れたという恐ろしい本だった。 
 同じ5月でいえば 『雑誌なんか うっかり創刊号』でいつの間にか『火星へ行こう君の夢がそこにある』が文学賞を受賞していたこと。なんだかよく分からないけど『なんか文学賞』っていうらしい。しかも第一回。そのせいか5月から火星がちょくちょく出ている。昨日各本の一年間のDL数を計算してみたら『ターンワールド』と並んでいたので驚いた。しかもDLが増えている5月から。はっきりと数字で出ている。これって文学賞効果なんだろうか(
正直、あの雑誌を読んで私の本に辿り着いた人が何人いるかあやしい。だって私が見た時と閲覧数がそんなに増えていない気がするから・・・・読者層が濃い?)。

  あとは11月に『エバーホワイト』を出したこと。かなり悪評がつくと思っていたが、反応はわりと良いので安心している。手心を加えられただけかもしれない。『黒髪の殻』から続くこの流れは、あともう一歩深く書くつもりだ。『エバーホワイト』は今年いっぱい99円セール中。明日から360円になります。

 周辺の話題だとやはりkindle unlimited(以下KU)が始まったことだろう。もうそれ以前、以後と分けられるぐらい変わってしまった。とあるアダルト漫画を書いている人は月に100万以上稼いでいるとか。鈴木みそさんと違って、無名(
もしかしたらその筋では有名な人かもしれないが)の状態から稼いだというのがニュースだ。

 しかし、私はそこに暗い影を感じている。たぶん来年はいわゆるKDP作家
という人が減るだろうと感じているのだ。KUが始まってたくさん読まれるようになり、お金も多少入ってくるようになった(自慢するほどではないけど)。公表している人は少ないが他の人も読まれているし儲かっているのは何となく漏れ伝わってくる。それなのに来年は減るだなんて自分でも理屈は通らない。だけど、そう感じるのだ。


 しばらくこの奇妙な予感について考えてみた。

 たぶんだけど、KDPはマジな場所になると私は感じているのかもしれない。数年前のKDPはどこか牧歌的なところがあって、みんなそれなりに夢や野心はあっただろうけれど、それはどこか縁遠いものであって、宝くじが当たったらと同じようなものだったんじゃないかと私は思っている。

 そこにKUがきて、金の匂いが漂い始めると夢がマジになり始めて、マジになると色々汚いものやトゲトゲしたものが出てくるようになって、最初に思っていたのと違うっていう人が出てくると思う。

 8月にKUが始まってからたくさん読まれてたくさん稼げるようになった(
何度も言うが大した額ではない、今までと比べてという意味)。でも同時にそこはかとないしんどさみたいなものも感じている。『エバーホワイト』を書いている間は非常に疲れていた。2016年はほとんど書けていない。今年出したのは4つだが、書いたのは2つだけ。どうやら他の人も同じようで、みんな筆が鈍っている。月刊記録が途絶えた人もいた。私はKUが原因じゃないかと密かに思っている。
 2015年だって、2014年だって何かはあっただろう。何かあっても書いてきた人がほとんどのはずだ。なぜ2016年になって筆が鈍るのか。

 たぶんだけど、今までのいわゆるKDP作家という人達は来年消えていくだろう。作品はストアに残ってもアクティブな作家としてはいられなくなる。それに代わって最初からマジな人達が参入してきて、私の頭に何となく存在しているKDP界隈は変わるか消えるかするだろうというのが来年の予想。

 もちろんAmazonは商売でやっているのだから、それは喜ばしいことだし、マジな人達にとってもその方がいい。私だってKUが始まってたくさん儲かって嬉しいとは思っている。でもそれと同じくらい嫌な気持ちにも襲われているのだ。
 私はKDPに何を求めているのだろう? 
 なんで小説を書いているのだろう?
 こんな暗いことを考えているのは私だけだといいな。

 年末に書いたことは実現しないというので、ちょっと暗い話を書いてみました。来年がいい年でありますように。

(2016/12/31 牛野小雪 記)

エバーホワイト
牛野小雪
2016-11-10
今年いっぱい99円。たぶん元日の昼に値段が変わります。360円。




牛野小雪の小説はこちらへ→Kindleストア:牛野小雪

 
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 タイトルの通り。旧作の値下げをしました。『火星へ行こう君の夢がそこにある』『ドアノッカー』『蒲生田岬』『グッドライフ高崎望』『真論君家の猫』の4冊です。中編が99円。長編は149円。真論君家の猫のように上下巻に分かれるような大物は上下巻をそれぞれ149円。上下版を298円としました。

 前に言っていた短編と中編の値段とボリューム問題(古い本を値下げしようかと考えているけど)は、今まで単作で出していた短編を『長い寄り道』という一冊の本にまとめて出版しなおしました。ですので、以前の短編は廃版となります。既に購入、あるいは無料キャンペーンでダウンロードされた方は端末から削除してもクラウド上からダウンロードできます。 

 元々『長い寄り道』という短編集がありましたが、今回出したのは同じタイトルの別の本です。同タイトルの短編の他に『竹藪の柩』『ぼくとリカルド』『獅子の檻』が収録されています。全部で7編。新たに書き足した物はありません。本当にまとめ直しただけです。



牛野小雪入門の一冊

 値下げした作品のレーベル欄には(牛野小雪season1)という書誌情報を付けました。Amazonで検索すると出てきます。以下season1の作品です。




149円
149円
149円
298円

 Kindle unlimitedが始まってから有料販売なんてあってないようなものだけれど、実売市場がないわけではないし、今の状態がずっと続くとも限らない。というわけで紙の本だと三年経てば文庫化されて安く手に入るように、電子書籍でも値下げをしてみることにしてみました。

 えっ、三年経っていない物もある?

 それは、せっかく牛野小雪season1というレーベルを作ったのだから、牛野小雪の地層みたいな物にしようと思ったから。デボン紀やジュラ紀みたいに。それに最近は三年経たずに文庫化されることもあるしね。映画化されるとかのきっかけがあれば、すぐに文庫化するのが最近の流れだ。私の場合は今と昔で書いている物が違ってきていると分かったので、そうしました。
 今回出した『長い寄り道』には今年出した短編も入っていますが、それは古い中編と新しい短編の値段とボリュームの兼ね合いを付けるためです。サービスみたいなもの。刊行順に掲載しているので読み比べてみると面白いかもしれません。

 season1、つまり牛野小雪の最初期がどこからどこまでというのを考えていくと、それぞれ各作品に区切りはありますが、やっぱり『真論君家の猫』しか考えられませんでした。大きな区切りはここでついたように思わます。『ターンワールド』はまだ近い。というわけで『火星へ行こう君の夢がそこにある』から『真論君家の猫』までを牛野小雪season1とすることにしました。

 それじゃあ今はseason2なのか。そう訊かれると自分でも分かりません。『幽霊になった私』辺りでseason3に入ったような気もするけれど、後になって振り返れば小さな変化かもしれません。なので今はseason何と命名することはせず、レーベル欄も空白。ただ牛野小雪としました。

 今ある著作にseason2を名付けられる日がいつ来るか分かりませんが、いつかそうできるようになれればな、とは思っています。私からは以上です。

(おわり) 

追記:最新作『エバーホワイト』は今年いっぱい99円です。
エバーホワイト
牛野小雪
2016-11-10


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 エバーホワイトを出してからずっと過去作に手を加えている。何も書かないと決めた一ヶ月が過ぎたが、未だに改稿している(ってことはずっと書いているということになる。でも初稿と改稿の執筆って別物のような気がする)。

 今年書いた幽霊になった私は、別に手を付けなくても良かったぐらいで、本当に撫でたような感じだった。二年前に書いた真論君家の猫はちょっと手応えがあった。

 それで今 グッドライフ高崎望に手を付けているのだけれど、気持ちが良いぐらいの手応えがある。いかにも改稿しているという感じで、初稿から二回まわしたぐらいのゴリゴリ感。

 これを書いた時と、今の自分はかなり離れた場所にいるのだろう。 とっても摩擦している。なかなか前に進んでくれない。たぶんかなり質感が変わると思う。しかし前にブログに書いたように、誤字脱字の修正ではなく、書き直しみたいな物だから以前の版を読んだ人には変化は分からないのが残念(まて、再読してくれると思っているのか?)。

 しかしだ、初稿から二回まわしたぐらいのゴリゴリ感とはいえ、出版する前の緊張感はほとんどない。初稿から二周目なんて「こんなの駄目だ。誰も読まない」と絶望するぐらい緊張している。二年前の作品ということもあるが、それなら幽霊の時だって緊張しても良いはずだ。

 私が思うに、両作の評があらかた出た感が出ているからではないかな。レビューも一年に一個出たら良いほうだろう。これを出したらどうなるだろうか、という不安がない。

 それで言えば出版前に誰かに読んで感想をもらうのは良いことかもしれない。

 
下読みしてくださる人を募集中です。原稿用紙450枚ぐらいの長編です。やっていただける方はDMでご連絡ください。今月中に読んで所感をいただけるとありがたいです。

 みたいな感じで。(450枚って凄いな。読むのに何日かかるんだろう。おまけに所感まで)

 悪ドラ会みたいに品質向上が目的ではなく、ただ読んで評を貰うだけ。いくつかの評をもらって、なるほど他の人にはこういう読まれ方をするのかと作品の輪郭が見えてくると、作者の心もどこか腰が座ってくるのかもしれない。
  
 そうそう、その座った作者の心でグッドライフ高崎望を読んで改稿しているわけだが、やっぱり今とは全然違う。もしある人がエバーホワイトを読んで、次に幽霊になった私を読んだとしても、そう驚かないと思う。でもグッドライフ高崎望を読んだら、ちょっと衝撃的なんじゃないかな。げぇ、コイツ突然下手になった、みたいな。
 
 そう思われないように手をかけているわけなんだけど、何というか小手先に過ぎないというか、設計図の時点でもう違いが出ている。しかし、換骨奪胎して一から書き直そうとも思えない(それにたぶんできない。もうあれを書いていた時と同じ気持にはなれない)。

 短編一個99円、中編280円、長編360円という値付けでやっているけれど(上下本は720円。猫は実験的な特別価格。長い寄り道は中途半端な長さだから中途半端な価格)、同じ中編の黒髪の殻と、火星とドアノッカーなんて長さは同じでも、中身は段違いなわけで、それを同じ値段にしててもいいのかなぁという気持ちがある。

  三年経ったら文庫本が出るみたいに、三年経ったら99円にしようかなとも考えたのだが、そうすると99円の短編と横並びになってしまう。う〜ん、それはどうかなぁ。30円ぐらいにしないと値段とボリュームが合わない。でもKDPは99円が最下限だ。どうしたらいいのかなと考えている。

(おわり)

私だけ?:縦書き横書きに限らず、お金は100円みたいに数字で表記するとしっくりくる。一年、二年、十年みたいな時間は漢数字の方がしっくり来る。でも100万円は百万円の方が百万円っぽいし、百万年より100万年の方が100万年感がある。
  もっと言えば 1,000,000年の方が良い。

たまには:宣伝でもするか。エバーホワイトは今年いっぱい99円です。短編じゃなくて長編です。

エバーホワイト (牛舎長編文庫) [Kindle版]
 
やっぱり:出版社名は牛野小雪がいいかも。だってAmazonのリンクを貼るとタイトルの後ろにつくのは何故か出版社名。出版社で本を買う人なんているのか? だいたい牛舎ってなんだよという話だ。牛野小雪に戻そうかな。変えるの面倒くさいな。やっぱりやらないかもしれない。

牛野小雪の小説はこちらへ→Kindleストア:牛野小雪 
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 かねてからの予定通り『真論君家の猫』に少し手を加えていた。初期のKDPはwordファイルをアップすると色々不具合が出たものだが、最近はほぼそのままの形で変換されているように感じる。ルビなんかは時々表示がおかしくなるが体感95%ぐらいで変換できている。もう実用的と言って良いのではないだろうか。

 最近は罫線も使えることを発見したので、ミータンが新聞の切り抜き記事を読んでいるところは記事ごとに罫線で囲んだ。まだ少しうまく変換できていないような気もするが、まぁ良しとしよう。
もう少し贅沢を言えばルビを挿入した字の前後に空く隙間をなんとかして欲しいな。それとは逆に罫線は文字との隙間を少しだけ開けて欲しい

 Amazonの修正版更新申請はちょっと変だったりする。
修正版更新申請とは既にKindle本を買った読者が最新版に更新できるようにすることである
 誤字脱字、表記ミスは速攻で申請が通るのに、描写や言い回しの変更だとまず受理されない。加筆もたぶん駄目だろう。Amazonにとって修正とは、皿のふちについたソースを拭うことであって、味付けや、盛りつけ方を変えることではないのだ。ヘルプにもそう書いてある。


 
1.「Kindle コンテンツの品質ガイド」に含まれない変更の場合
    例:
    • 誤植を修正する目的ではない文や章の追加・削除
    • 言い回しの変更
    • 内容の変更 (ストーリーや登場人物等)
    : 本の内容の大幅な変更、タイトル、号、版の変更が発生する場合は、別の本として新たに出版してください。



 よっぽど酷い誤植でないかぎり(登場人物の名前を間違える作家がいるらしい)、私はそれほど重要なこととは思えない。むしろ話の筋、描写、言い回しの方が重要な気がするがAmazon的にはそうではないようだ。私には何だかそれが不思議なことに思える。
 向こうも商売があるのだから、作家の版変更にいちいち対応していたら手間もかかるし、お金もかかる。明らかな瑕疵でなければ版の更新なんてしたくないのかもしれない。

 この前来たKDPのアンケートにもっと修正版が気軽に更新できるようにしてくださいと書いておけば良かった。

(2016/12/09 牛野小雪 記)

本音:というわけで『真論君家の猫』を既に購入している人は最新版に更新できないよ、という言い訳。あえてAmazonに更新申請すればできないこともないんだけど、そこまでする人はいないよなぁ。とはいえ統合版と分冊版、両方買っている人はいないだろうから、unlimitedなら最新版が読めますよ。どちらも中身は一緒。もちろん買ってもOK。でもunlimitedの方が容量取らないし、再読する時は最新版で読めるので、こっちの方が良いと思う。

疑惑:『真論君家の猫』の読みが分からない人は意外に多い?

発見?:プレビューファイルをmobiファイルのままKindle端末に移すと、なかなかホーム画面に表示されないが、空の新しいフォルダを作って、その中にmobiファイルを入れて移すとすぐにホーム画面で表示されるような気がする。

体験談:『幽霊になった私』の初版では看護が看護となっているのだが、それを看護に修正した時はすぐに修正版更新申請が通った。

 牛野小雪の小説はこちらへ→Kindleストア:牛野小雪
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先日、くみた柑さんの似顔絵(イメージ画?)を描いたとある小説家の執筆日記No.2-2『やっと新刊が出せた』
そうしたら今度は根木珠さんが私を誘っているんじゃないかと疑うようなことがあった。だから前と同じようにそれとなく探りをいれてみたら・・・・

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世の中どうしたっていうんだ!?
なぜだかモテモテなので今度は根木珠さんを描こうとしていたら、意外なことに先を越されてしまった。描くはずの人間が描かれてしまったのだ。↓

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