ルサンチマンよ さあ手を振って別れを告げよう お前との長い付き合いも今日でおしまい 君が残したのは苦いコーヒーと 朝のベッドでの後悔だけ 君は私たちに言った 自分より成功した人を見るな でもその言葉 忘れてしまおう 羨望の眼差しを外の世 ...
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タグ:詩
【詩】アウトサイダーは正常からアウトしている
正常という枠に収まらずに 私たちは彷徨う 異端の子 普遍の真実を求めて しかし世界はただの影絵 真実は常に変わりゆく 私たちを正常から遠ざける 知識の海を泳ぎ 答えなど見つからない 正常なるものよ なぜ私たちを見放す 私たちの ...
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【詩】アウトサイダー
彼らは言う 私たちは外にいると しかし真実は 私たちは内側から世界を見ている 社会の縁に立ち すべてが遠く感じられる それでも私たちの心は 深く根ざしている 星が輝くように 私たちは孤独を抱える 人々は群れる中 私たちは独自の光を放つ ...
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【詩】理解されえぬアイソトープ
理解されぬアイソトープよ、お前の詩は何処にあるのか。原子の深淵から、沈黙を破り放つ声無き声。お前の存在は、秩序と無秩序の狭間で踊る、見えざるダンサーの如し。 人々はお前を利用し、その力を称賛する。だが、その心の奥底にあるお前の詩を、誰一人として真に理解す ...
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【詩】ギャンブルに必ず勝つ方法
ああ、ギャンブルに必ず勝つ方法を求める者よ、 その答えは風の中、静かに囁かれている。 最初の一歩を賭け場に踏み入れるな、 これが勝利の鍵、敗北を知らぬ道。 賭け事の世界は魅力に満ち、危険に溢れ、 勝利 ...
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【詩】恋人たちのアイスクリーム
二人で分け合うアイスクリーム、 冷たさの中に隠された温もり。 愛のように甘く、刹那のように溶け去り、 ふとした瞬間、心の奥底を突く。 恋人たちよ、何を求めている? 一緒にいる幸せ、それとも共有された孤独? アイスクリームを口に運ぶたび、 刹那の喜びに心躍らせる ...
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【詩】アイスクリーム
冷たい舌触り、甘い後味、 人生のように瞬く間に溶けてゆく。 幼い夢の中、無邪気に笑い、 大人になり、その甘さを懐かしむ。 アイスクリームよ、お前は何を語る? 瞬間の幸福、それとも永遠の渇望? 冷たい存在でありながら、 心の奥底を溶かす力を持つ。 現代社会の皮肉 ...
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【詩】愛人が明日月の光になって消えてくれたらいいのに
もしも愛人が、明日月の光になって 静かにこの世から消えてくれたら。 ああ、なんて皮肉な解放だろう。 その光は、我々の愛の虚しさを照らし出すだろう。 月の光に姿を変えた君は、 私の心の闇を明るく照らすだろうか。 それとも、私たちの愛の ...
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【詩】アイスクリーム
アイスクリームとは何か 一時の冷たさにすぎない しかし人々はその一瞬に 永遠を見出そうとする 夏の日差しの下で溶けていく それは人生のメタファー 喜びも悲しみも時間とともに消え 最後には何も残らない 多くの味があるが 選択は結 ...
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【詩】愛国者ならまず自分のふんどしを洗え
愛国者よ 自分のふんどしをまず洗え 大声で国を愛する前に 内なる汚れを見つめよ 国の旗を振る手が清潔ならば その心もまた澄み渡るべきだ しかし 真実はしばしばその逆 愛国の叫びは空に響く だがその足元は見えず 自らの影にすら気づかない ...
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【詩】愛嬌のある人を恨む愛嬌のない人
愛嬌ある者を見て、心は酸っぱくなる。 美しい花に、雨が降ることを恨むかのように。 その光に目を細め、なぜ自分にはないのかと問う。 愛嬌のなさは、理論家が夢見る理想国家。 理論だけが支配し、笑顔は余計な装飾。 愛嬌ある者への嫉妬は、その国の ...
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【詩】アスパラガス農家
土の中で静かに目覚めるアスパラガス 農家の手によって期待を背負い 春の光を浴びて成長を始める しかし時の流れは農家の願いを裏切り 収穫の喜びは一瞬の幻にすぎず 市場の価格は風のように変わりやすく 汗と希望の重さを忘れがち アスパラガ ...
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【詩】私は社会を必要とするが社会は私を必要としないから私は消える
私は社会を必要とする その温もりその認知 しかし社会は私を必要としない 無限の歯車の中で私はただの一つ 声を上げても反響はなく 手を伸ばしても触れるものはない 私は存在する意味を問うけれど 答えは常に風にさらわれる 必要とされる ...
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【詩】そもそも私は必要だったのか
自我という幻想を追い求めて 我々は何を見失ったのか 自己の確固たる境界を描きながら 結局 他者との融合を恐れる 社会の舞台で演じる役割に 自我は必要であったか 無数のマスクを被り 本当の顔を忘れてしまう 世界は問う 自我とは何かと ...
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【詩】太宰治とヤンキー
太宰治、紙の上で苦悩を舞う、 その言葉は深淵を映し出し、 心の闇に光を投げかける。 彼のペンは、絶望の中に美を見出す。 一方、ヤンキーはアスファルトを駆ける、 直接的な生の営みにおいて、 彼らの行動は言葉よりも大きく、 現実との格闘 ...
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【詩】IQとヤンキー
知の塔に籠もり、数々の書を積み上げた者よ、 知識の海を渡り、論理の剣を振るうものよ、 しかし、知の武装も、ヤンキーの前では無力である。 彼らは、生の街を駆ける風、 論理の壁を乗り越え、直感の翼で飛ぶ。 勇気とは、数式では測れない重さであり ...
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【詩】主人公の名前を自分の名前にするな
主人公の名前を自分の名前にするな 創造の最初の罠に足を踏み入れて 自己投影の誘惑に負けてしまう前に 筆を止め 思索の海を旅する 自らを模写することの誘惑は大きい だが物語は広い世界を映す鏡 主人公を自分の分身にすることで 見失う無数の命の声 不思議な ...
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小説の続きを書けなくて発狂【詩】
小説の続きを書けなくて発狂 白紙のページが嘲笑うように 筆を取る手は震え 心は迷宮に迷い込む キーボードの音さえも 遠い昔の歌のよう 一文字一文字が 重い鉄球となり心を圧迫する 物語の登場人物たちが 解放を求めて叫ぶ声が聞こえる だが創造の神はどこ ...
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恋愛を忘れた若者【詩】
恋愛を忘れた若者 デジタルの海に漂い 画面越しの愛を探す 心の繋がりよりも 繋がりの数を数える かつての熱狂はどこへ 情熱よりも合理性を選ぶ 計算された関係の中で 真の感情は静かに忘れ去られる 愛の言葉は溢れている しかし心の中は空洞 スワイプ一 ...
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オメガウルフはいじめられる【詩】
オメガウルフはいじめられる 群れの最下層で静かに息をする その存在は疎外され 命令され 彼らの世界では彼が最も弱いとされる だがしかし オメガがいることで群れは成り立つ 彼らなくして秩序は保たれず 彼の存在がなければ群れは崩れる いじめられる彼がいる ...
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何者かになりたくてむせび泣く【詩】
何者かになりたくてむせび泣く この世の中での一点の光を求め 自己の価値を証明しようともがく だがその答えは 常に内側に隠されている 我々は社会の鏡を見つめ 反映される姿に自己を重ね合わせ 認められたい 価値ある存在になりたい と無限の欲望に駆られる ...
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アリストテレスとヤンキーの詩
アリストテレス 古代の学び舎から 理性と論理の塔を築きし哲学者 彼の目指した真理の道は ヤンキーたちの直感的な世界とは異なる ヤンキーたちは街を駆ける 力と勇気を武器に 彼らの掟は単純明快 アリストテレスの形而上学には見向きもせず 中庸は美徳と説く哲 ...
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『山桜』リリースしました
今書いている小説が一段落したので、今までストックしていた小説をリリースしました。もう3年ぐらい前に書いたので、自分の中でも古いかなと思えなくもなかったり……2030年にガソリン車の製造が中止されるしあんまり長引かせるのもな~という気もしたり、というわけ ...
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散文的には詩的、詩的にはかなり散文的
山桜は詩が入っている。というより途中から詩の注釈で小説を書いているような気がした。詩なんて去年までは全然詠んだことがなくて最初は手探りで書いていたけれど詩の原理 と歌よみに与ふる書 はかなり啓蒙された。あとサラダ記念日 は教科書で習った短歌の既成概念を壊 ...
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