牛野小雪の雑感帳

KDP作家牛野小雪の雑感帳です。小説の紹介や雑記を置いています。あと短い話とか。辞書代わりに使えるサイトにもできたらいいな。

タグ:月狂四郎

たとえ話から始めよう。コンビニの店員がレジでとつぜん歌を歌い出す。しかも超絶うまくて誰もが感動する。店内のボルテージは上がり、じゃんじゃん人が集まってくる。しかし残念ながら彼(あるいは彼女)はお金を稼げないのである。私たちがコンビニの店員に求めることはコ ...

 物語に予言は付き物だ。シェイクスピアの『マクベス』みたいなものもあれば日本昔話の『卒塔婆の血』みたいにナンセンス予言もある。『PCM』もまたナンセンス予言タイプかもしれない。主人公の五郎は亀田三兄弟を思わせるボクシング家庭に生まれて、スパルタ戦士さながらの力こそ全ての世界で育つのだが、ある日父親は息子達にこう言い放つ。 ...

『暴っちゃん』で味をしめたのか今度は芥川龍之介の『羅生門』をパロッた小説。キモ金おじさん(元イケメンという設定だが)が主人公で、原作と同じように悪に身を落とそうかどうか煩悶しているということ(既に小悪党だけど)を下敷きにしているのだが、ここでもう少し踏み込ん ...

妹粥(いもがゆ)ーT・S・カウフィールドもしも君が、ほんとにこの話を聞きたいなら、火薬が何トンだとか、六連発リボルバーが火を吹いただとか、銃をぶら下げた無法者達だとか、頼りにならない保安官だとか、そんな《S・T・コールフィールド》式ドンパチを聞きたがるかもし ...

悪人の系譜/月狂四郎赤ちゃんは言葉を喋ることができない。「あの、おっぱい吸わせてもらえませんか?」「お尻拭いてもらえませんかね?」「そろそろ眠りたいからそっと抱きしめててほしいな」 などと言葉を出したら非常にびっくりするだろう。 ある本によれば人間が最初 ...

月狂四郎(つきぐるいしろう)という作家がいた。彼は先日『地獄のリベンジメン』という本をKDPでkindleストアに出したばかりだ。初日こそ売上はあったが、あとは他の電書作家と同じように鳴かず飛ばずの日が続いた。9月になると今月の売上はありませんと管理画面に表示 ...

●頭が爆発した!先週の木曜日ぐらいだったか、本を読んでいる途中に眠気が襲ってきて、本を開けたまま目をつぶっていた。まだ眠るつもりはなくて、ほんのちょっと目をつぶるだけ、眠気の波が去ったら本を読もうと考えていたら、突然 ドーン! と頭の中で爆発音がした。ハリ ...

『ジミー・ザ・アンドロイド/如月恭介』を読む魂を宿した人工知能ゴッドが暴走。人類に対して戦いを挑み、別の人工知能ジミーがそれを阻止しようとする話。月狂さんは続編があると書いていた(ペンと拳で闘う男の世迷言/ジミー・ザ・アンドロイド」書評)が、人類の視点で ...

題名:神になったお客様作者:T・S・カウフィールド   騒がしい店内。側を通りかかった店員を客Aが引き留める。ー客A おい、兄ちゃん! いつまで待たせるんや!ー店員 申し訳ございませんー客A 客は神様やろうが! それをこんなふざけた対応で済ませてええと思とるんか!?ー ...

 月狂四郎さんが新作『鬼娘の千倍返し:ガンズ・オブ・パクリオット 上』をリリース開始しました。題名や内容紹介からして桃太郎のパロディのようです。メタルギアもあるのかな。 元ネタを骨組みにしてそうとう羽を伸ばしたのではないでしょうか。 上巻の方は後日プライス ...

推薦文『未来劇剣浪漫譚 Human Possibility』 退廃的な未来で巻き起こるSF剣豪小説2作目 今回は作者が商品紹介に書いてある通りにエンタメの要素を強く打ち出していて前作と比べてかなり読みやすいです。また続編なので登場人物や世界観が共通していて、早い段階から物 ...

 突っ込みどころ満載という触れ込みでしたがその言葉に偽りなし。 マジキチ建材に務める狂山が社を牛耳るマジキチ四天王を順々に倒していく話。ビジネスで決着をつけるんじゃあありません。殴り合いで決着をつけるんです。それで勝ったら社での地位が上がるアホみたいな設 ...

『ワールド・ウォー・わなび/月狂四郎』 まずは苦情を言いたい。 月狂さんに書評を貰ったので、ウフフと良い気分で彼のblogを再度訪問した時に、ふと気になって『月狂四郎』をAmazonで検索すると、新着でこの本が一番上にあった。 ふむふむ、これが前々から言っていたヤバ ...

『魔女と機械と遺世界と/舟渡攻』を読んで考えてみた『魔女と機械と遺世界と/舟渡攻』を読んで 主人公は殺戮機械。旧世界を滅ぼした張本人である。機械というが、後に遺伝子がどうたらこうたらと出てくるので完全な機械ではなく人間と機械が合わさったような物のようです ...

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