作家といえど作中の人間を勝手に殺すことはできない。○○は死んだ。おわり。みたいにはできないもので、彼らは作家に対して抵抗を試みる。 作家から書く意欲を失くしてみたり、物語自体をつまらないと思わせたり、突然部屋の掃除をさせたり、財布に溜まったレシートの整理、預金通帳の記帳、車両保険の払込み、まだ見ていない映画のことを思い出させ、人生に対する大いなる不安を抱かせ、この先一生書くことすら無理なように思わせる。彼らも必死なのでなりふり構ってはいられないのだ。 ...
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タグ:執筆
人を殺すのもなかなか難しい
実際の話じゃなくて小説の話。今書いているところで人ひとり殺さなければならなくなったんだけど筆はピタリと止まってしまった。筆力はまだあるのを感じるけれど気力が出てこない。 話の内容的には殺されるんじゃなくて死ぬわけだが、作家が文章を書いて殺さなければ相手は死んでくれないわけで、死んでくれないと話が進んでくれない。だからずっと止まっている。殺すのは人どころか猫でも難しい。真論君家の猫でもずいぶん筆が止まった。ある種の狂気がなければ人(猫)は殺せないようだ。 ...
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一日に書ける量は決まっているのかなぁ
9月の上旬にまた公募へ出す小説を書き始めた。星新一賞は法外に待遇がいい。同じ水準のの賞金を狙うなら、もっと書かなければならない。というわけで、今はもっと書こうとしている。 構想、プロットの段階で感じたのだが、私はたぶんまず原稿用紙10枚の呼吸があって、その ...
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執筆における1時間の時間割
ヒッチハイクを書いてから色んな人に「暑さが抜けたら書きます」と言っていたのだが、もう暑さが抜けてきたので嫌になっている。暑さが抜けたらとは言ったけど、何となく10月あたりを思い浮かべていたので全然書く気がしない。一応ノートは机の上に置かれているが、ただそ ...
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ゾーン 超凄い集中力について
つい先日、月狂さんが出したというので、私も一つ星新一賞に小説を出してみた。案自体は元々あったとはいえ、二日で一万字も書けたのでとても気持ち良かった。普段からこれぐらい書けたら気持ち良いのにというほどするすると書けて、書こうと思えばまだまだ書ける気はした ...
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作家のスランプについて
マンガやテレビの中で作家はたいていスランプに陥っている。何かを創ろうとするならたいてい誰もが一度は陥るもので、たとえ準備万端で『これで書けなきゃバカだぜ』という状態でも起こりうる。たいていの場合以下の状態を段階的に通過していくようだ。 1.否認2.怒り3. ...
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「あなたはどうしてあんなことをしたのですか?」「だってしょうがないじゃないか。みんなやっていることなんだから」【不祥事、いじめ、自由意思や愚鈍な牛の群について】
A「あなたはどうしてあんなことをしたのですか?」B「だってしょうがないじゃないか。みんなやっていることなんだから」 さてBさんは一体何をしたのでしょうか。何をしたとも書いていないのに何故か善いことをしたようには思えない。不思議なことにこういう言葉が出てくるの ...
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続報『真論君家の猫』はまだまだ推敲します
『真論君家の猫』を三回まわしました。三回目ともなると徐々に憎しみを覚えてきます。直したところは多数、段落ごと消したところもあります。さて、いつもは三回回せばリリースするのですが、今回はまだ納得がいきません。出しても良いとは思うのですが、ここはあえてもう一 ...
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『真論君家の猫』各章のあらすじ
発売前にここで各章のあらすじを紹介しておきます。これを読めば実際読まなくてもいいかも。読むときの道しるべになれば幸いです。○二匹目 ミータンミータンは金目の黒猫。ヒゲや肉球まで黒い。普通の猫より手足や尻尾が長く、首には赤い首輪を巻いている。以前はクロスケ ...
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『真論君家の猫』の初稿が完成
やっとやっとで初稿を書き上げた。今回はかなり難しい話を書いた。それでいて読むのは簡単。分かる人だけ分かれば良いというかなりわがままな話。今作を書くにあたって考えたのは、人に媚びたものというのは面白くないんじゃないかということだ。前に『竹藪の柩』と『ぼくと ...
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あと一押しが踏み出せない
もうじき初稿が完成する。最後の最後、どん詰まりのところまできた。ここまでためてきたのを消化していくだけだから、書くことはほぼ決まっている。あとは気力の問題。今書いている章の最後1行はすでに頭の中にある。正直な話、その1行が頭に閃いたときは声を出して泣いた。 ...
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高崎望の創作ノート チラシの裏篇 その2
元の記事高崎望の創作ノートhttp://blog.livedoor.jp/cowfieldtinysnow123/archives/8078174.html1.2章(二年生 愛梨マイラヴ)全体を書き直した案2.2章の起。この時になってやっと舞が出てくる。一応舞のような存在は想定されていたが、物語に絡んでくる人物ではなかった。 ...
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高崎望の創作ノート チラシの裏篇 その1
以下の物は実際にパソコンに向き合う時に脇に置いておく覚え書きみたいなもの。チラシの裏や、コピー用紙の裏を使用した。1.1章 起の構成を書く左端にへなへなの斜め線で区切り別1と書いてある。この部分は序章の3年生 中学卒業? の部分。右上に5000と書いてあるのは15000 ...
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蒲生田岬の創作ノート
何故か知らないが最近閲覧者数が4倍ぐらい増えている。PVからして新しい人が来て過去記事を一通り見ていったようだ。無料キャンペーンをしたからかな。 私は他の人がどうやって話を作っているのかずっと知りたかった。創作ノートとか覗いてみたいと思っている。 以前、月 ...
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1時間に執筆できる物理的限界文字数
この前、1日中書いて5000字/日を突破した。さすがにここまで書ける人はそうそういないだろうとGoogle で検索したら1時間で5000字書くという人がいた。更には1000、2000ぐらいは当たり前の様に出てくる。中には1万というのもあってビックリした。1日ではなく1時間である ...
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