ある小説家の部屋に茶トラの猫が忍び込みました。まだ寒い季節ですが、その日は少し暑かったので窓を少し開けていたのです。  猫は部屋に入ってくるなり言いました。 「なんや、君。さっきワイが通った時もそこに座っとったで」  小説家は答えました。 「あれ、そうだ ... もっと読む