愚者空間

牛野小雪のサイトです。 小説の紹介や雑記を置いています。 あと短い話とか。

カテゴリ: 芸術

 やっと蒲生田岬の改稿が終わりました。話自体は変わらないけれど、以前より読みやすくなっています。5月9日以前の版を持っている人はアマゾンに申請すれば、最新版をダウンロードできます。 ※最新版に更新すると旧版は読めなくなります。



 改稿したついでに表紙にも手を加えた。といっても文章の方と同じで大きくは変えていない。具体的には以前の表紙は白く焼けたようになっていたので、全体の明るさを落として、コントラストは強くして色をハッキリさせた。(コントラストの意味は分かっていない)それとタイトルの字をちょっとだけ太くして読みやすくした。
 だけど蒲生田岬をちゃんと読める人が何人いるんだろうか? 私もこれを書き始めるまでは何と読むのか知らなかった。ちなみに“かもだみさき”とよむ。“がもうだみさき“ではない。でもパソコンで打つ時は”がもうだみさき”と打っている。

蒲生田岬 表紙案比較

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初期

ver2 hitch-hike! ver1 hitch-hike!

極初期。使用する色を決めて題名と著者名を打ち込んだだけのもの。
日本地図を挿入した。


ver6 hitchhike

ここに正木忠則君も付ける。元の絵はWEBから拾ってきたものだが、それを元に自分で書いている。拡大すると輪郭ガクガク。どうやって滑らかな直線や曲線を曳いているのか今でも分からない。ドット打ちの要領で一点ずつ打ち込んだ箇所がいくつかある。この時点で牛野小雪の造形的な技術限界に達し『ヒッチハイク!』の原型はここから進化を見せない。


中期

ver11 hitchhike ver7 hitchhike

背景の色を明るくしたり暗くしたりの試行錯誤が見られる。

ver16hitchhike

中期終盤の作にはグラデーションが多い。これが後期の手腕に繋がる。

 

 



後期


ver29hitchhikever30hitchhikever32hitchhike

後期の作品にはとにかく光がテーマになっている。彼曰くこの時は迷走期であったと告白している。だがこの光を求める姿勢が後のマークロスコ以後の作品に繋がるのだ。

 

 



マークロスコ以後前期

ver36hitchhikever37hitchhikever38hitchhike

 技術とセンスに限界を感じていた牛野小雪は現代美術の巨人マークロスコから学ぶことにした。彼の絵に刺激を受けた彼は初期から後期まで変えることのなかった正木忠則のシルエットの色を変える。色にこだわることに意味がないと気付いた彼は、すぐに日本地図の色も変える。色を濃いものから薄いものへ、暗さから明るさを求めていく。




マークロスコ以後後期
ver43hitchhikever47hitchhikever56hitchhike
ver65hitchhikever66hitchhike

大胆にも海の色を変える。これによりインパクトが非常に増した。目にまぶしい。忠則君も分身させて賑やかにした。


完成期



ver74hitchhikever73hitchhike
 
 海の部分が青に戻る。
 彼曰く『やべーわ。まじやべーわ。海は青に決まっとるわ。マックでスタバ開いてドヤ顔するぐらい意味分らんかったわ~。ホント、どうかしてた』
 でもまるっきり無駄ではなかったかもしれない。たとえば海の色は後期最後のものでは(RGB=180、0、0)だったのを(RGB=0、0、180)にしているから、実は色の数値的にはさほど変わっていないのである。マークロスコ以後前後期で得た知識はちゃんとここに活かされているのだ。

 最終的にどちらにするか迷っていた。kindle PW は白黒表示なので、グレースケールだとどう見えるのか試した。その結果は以下の通り。

ver74hitchhike gsver73hitchhike gs
 うむ、左の方はちょっと分りづらい。右の方はすっきりしている。『ヒッチハイク!』はどうも右の表紙案になりそうだ。テストに出るから復習しておくように。(2015年8月7日 牛野小雪 記)

と書いたのだがやっぱりこれにすることにした。
マックでスタバを開いてドヤ顔をしてみたいのだ。
ver83hitchhikeのコピー




(おわり)

(2015年8月8日 牛野小雪 記)

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このたび『真論君家の猫』を分冊して売ることにしました。
元の表紙に上下を打ち込むだけだと芸がないので、執筆を中断して表紙を作ってみた。
その作成の流れを書いていきます。参考になればありがたい。
表紙の縦横比は黄金比ではなく白銀比 1:1.414。
KDPのヘルプなんて知ったことか。どう見たって黄金比は細いように見える。

jpg3
1.牛野君の家には3台のパソコンがある。1つは執筆&エイジオブエンパイア用のpc”A”フォトショを使って表紙も作る。2つめはネットにつながるPC”B”、3つ目は壊れて動かなくなったノートパソコン。文章だろうが表紙だろうが、たいていは使い慣れたひとつめのパソコンで作って、2つめのパソコンで確認をする(スペックはこっちが上。Aの方だと広告の動画でフリーズする。回線は切った)。
上の画像は上の最初の案。Aで見たときは結構いけると思ったが、Bで見ると色が弱いように感じた。でも言い訳すると古いパソコンで見ると本当に良い感じに見えたんです。こんなんじゃないんですよ・・・・・・。


真論君家の猫 上のコピー 2
2.黄色い部分を増やして目立つようにする。グラデーションをなくして色をはっきり出すようにした。



真論君家の猫 上のコピー
3.アスファルトの色が薄いので濃くする。真論君のシルエットも下の方が薄かったので黒く塗りつぶした。ここでひとまず上は完成ということにした。舞台は日本だが、ちょっとアメリカっぽい。


真論君家の猫 下のコピー
4.下の素案。右上のシラコさんが見えづらい。
とある事情で何かに目覚めたので、青い部分は帯を意識した。


jpg2
5.境界線を太くしてシラコさんをはっきりさせた。
帯を意識して作ったのだから、下の青い部分にテキストを挿入する。
新時代の猫小説と大書きしてあるが間違ってはいない。世紀の初め頃に書いたのだから間違いなく新時代の猫小説だ。けっして嘘は言っていない。


jpg2
6.思うのだが、絵も文章と同じで必要の無いものは削ってもいいのではないか?
とりあえず消してみて意味が分ったら、それは正しいみたいな。
3匹の猫に名前を振っていたが、消すことにした。たぶんこっちがいい。
USHINO syousetsuまで消すと寂しくなるので残しておいた。


真論君家の猫 jou 1
7.KDPの管理画面で上下の雰囲気が違うと変だったので、上を変更。
気に入っていたんだけどな・・・・・・。


jpg22
8.下の時とおなじでミータンが入っていたダンボールから文字を削除。
題名が右によっていたので真ん中に寄せる。名前部分も下と同じにした。

word type cover8
旧版の表紙。元々は一冊だったが上&下巻になった。
なかなか気に入っていたけれど、上下と雰囲気を合わせるためにあえなく変更。


真論君家の猫 上下 帯文句つきのコピー
こちらが新しくなった上&下巻。蝶3匹は細かい作業で思い入れがあったのでこっちに引っ越した。
水平方向に反転して黒く塗っただけである。
右上にあるのはそれぞれ上下巻からコピーしてきた。題名と著者名は下巻からの流用。
足したのは猫とぐらい。それと帯文句か。
上巻は半日がかりだったが、こちらは半時間もかからなかった。ちなみに旧版の表紙は一週間かかっている。


以上終わり。
表紙を作り直して感じたのは絵も小説と同じで、拙いうちは何でも詰め込もうとしすぎる傾向があるのではということ(どちらもエラそうに言えるほどではないが)。元々の上巻表紙(道路際にミータンが捨てられている画)はフォトショップのファイルで17MB、旧版の表紙は36MBもある。サイズでいえばちょっと小さいはずのに容量が2倍以上もある。
作り直した上巻は8MBまで削れた。たぶん見た目も8MBの方が良いはず。上&下はかなり横着な造りなので4MBしかない。とてもスムーズにフォトショップが動作した。
これを書いている途中でいくつか足したものもある。ほんのちょっとだけ。
これが誰かの役に立てば幸いです。



2015年 6月 18日 牛野小雪より 



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表紙って難しい。/Category of Happiness 幸せのカテゴリー
 
 ↑の記事で鈴木成一という装丁家がいることを知りました。というよりも装丁家という言葉自体を初めて知った。
 考えてみれば、本というのは文字だけでできているのではなく、文字を印刷する紙から、表紙から、帯に至るまで(思い付くのはここまで!専門的な本を読もうとしたが、あまりにも細かすぎて速攻ギブしてしまった。)、誰かが考えて作っているわけで、鈴木成一さんとはまさにその人のことである。
 
 改稿しながら表紙も考えている私にはタイムリーなお話。早速図書館で彼の本を借りたのだが、凄ぇ、凄ぇと読んでいるうちに最後のページまで読んでしまった。
 言っていることは頭に入ってきたが、真似できそうな物はなにひとつない。きっとスキルが地面すれすれの低空飛行しているせいだろう。
 フォトショップを使って画像を加工をしているんだけれど、ああ、あれどうやるんだろう。たぶんどうにかしたらできるんだろうなと思うことがいくつかあった。

 本文よりも彼自身の本の装丁から学ぶものが多くあった。
 表紙の縁取りはパクれとても参考になる。絵がきゅっと引き締まった。



現代美術品最高額8690万ドルで落札 マーク・ロスコとは?  

 本格的な絵画は難しいけれど、抽象画なら素人でも描ける。いや、本当にそう思っていました。抽象画家の皆さん本当に申し訳ない。なめていました。
 ↑の記事にある抽象画。これなら私でも描ける! と思って描き始めたのですが全然ダメですね。本当にひどい物しかかけない。
 正直、上記のマーク・ロスコさんの絵は何が良いのかさっぱり分からないのですが、自分の書いたものと比べると明らかに彼の方が良いと分かるのだから凄いです。なんでやねんとツッコミたくなります。Amazonで彼の絵のポスターが売っていました。←?

 精緻な線、配色、デザインは無理。抽象画も無理。かといって性能の良いカメラも、それを扱う技術もなし。フォトショの加工技術も素人。
 でも、手持ちのカードで勝負するしかないのさ。達人になるまで待っていたら何もできない。
 と、思って表紙作成に励んでいたらどんどん違う方向へ行った。ほぼ完成間近と思っていたのに。
 マーク・ロスコさんの絵をパクろう見てから、アイデアがどんどん湧いてきた。書く度に新しいアイデアを思い付いて、書いては消しての繰り返しだった。恐るべしマーク・ロスコ。

 人に見せられるぐらいになってきたのではないか思うし、アイデアも出てこなくなった。細かい変更はあっても恐らくこれが完成に近い物だろう。こんな物になって自分でもびっくりした。ちょっと嬉しい。

blog cover 上 5-3
blog cover 下 3-6
blog cover 上下 3-8

以下、以前の物

blog cover 上 1
blog cover 下
blog cover 上下2




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