牛野小雪の雑感帳

KDP作家牛野小雪の雑感帳です。小説の紹介や雑記を置いています。あと短い話とか。辞書代わりに使えるサイトにもできたらいいな。

カテゴリ: 文学

アリストテレス 形而上学の父  宇宙の真実を解き明かそうと  論理と理性の糸で編む夢  しかし 皮肉にも私たちはまだ  その夢の真意を理解しているだろうか 中庸の徳を説きながら  彼自身の思想は極まりなく複雑  シンプルな生活を求める人々にとって  アリストテレス ...

アリストテレス 古代の学び舎から  理性と論理の塔を築きし哲学者  彼の目指した真理の道は  ヤンキーたちの直感的な世界とは異なる ヤンキーたちは街を駆ける  力と勇気を武器に  彼らの掟は単純明快  アリストテレスの形而上学には見向きもせず 中庸は美徳と説く哲 ...

空の色はテレビのチャンネルが壊れたときのように、グレーがかった白で一面を覆っていた。人々はその下で小さな声で話していた。彼らの間では、声を大にすることが禁忌とされていた。なぜなら、大声は人々を目覚めさせる可能性があるからだ。市の中心には、大きな時計があり ...

 ああ、哲人王、理想の君主よ、  どこに隠れているのか教えてくれ。  この乱世に、君の智慧が必要だ、  でも見つからない、まるで幻のよう。  哲学の書を片手に玉座につく、  理想国を築く、そんな夢を見て。  だが現実はもっと複雑で、  君の座は、どうやら空席の ...

 ああ、この世界はただの影、  真実はどこか遠くに。  私たちは見る、でも理解しない、  洞窟の中の縛られた身と心。  イデアの国への憧れ、  けれども、足元はぐらつく。  形のないものを掴もうとして、  空を掴むようなもの。  哲学者は言う、「見よ、真実を! ...

 影の壁に映る、ぼんやりとした形。  それは真実か、あるいはただの欺瞞か。  洞窟の中、私たちは縛られ、真実の光を知らず。  しかし心配するな、私の友よ。  哲学の舟に乗り、真実の海を渡ろう。  イデアの国へと続く、知の光に導かれて。  しかし、待て。詩人たち ...

小説の終わり、そして始まり 終章の後の無限 ページの終わりに達し静寂が物語を包むエンドマークは、終わりを告げるが読者の心の中では、物語は永遠に続く 終わりとは、新たな始まり文字の海を越えた先に思考と感情の新たな地平が広がるエンドマー ...

うつの詩 うつの楽園 ここはうつの楽園哀しみの花が咲き誇り絶望の川が静かに流れる 喜びの光は遠く希望の鳥は飛び去り残されたのは影だけ 笑顔の仮面の下隠された真実の顔鏡に映るは空虚の深淵 人々は言う、光を求めよとだが、光は盲目 ...

隠遁者のオード 四壁の哲学 部屋の中、ここは宇宙壁に囲まれた知の庭外界の喧騒は遠く、ここには静寂が住む窓から差し込む光一筋が、時の流れを告げる 本は友で、画面は窓部屋の隅から世界を見渡す隠遁者の目は鋭く、心は海よりも深いしかし、扉の ...

哲学者の遺言 哲学の迷路を彷徨う者たちへ 古の賢者たちは問う存在の意味を、この宇宙の根源をしかし我々は見つけたか?答えよりも多くの疑問を 思考の糸を紡ぎながら哲学者は迷路を彷徨う真理の追求、その名のもとに実はただの迷子かもしれない ...

小説家の孤独な航海 墨と涙と、紙の上の航海 ペンを取るは剣を抜くが如し文字列は戦場、想像力は無限の弾薬一字一句、心の血を滴らせ創造の苦痛と歓喜の間で揺れる 孤独な部屋で、時計の針はゆっくりと外の世界は存在しないかのようにだが、小説家 ...

共産主義の幻想 理想の赤い幕の後ろで 平等の名のもとに我々は一列に並ぶ光り輝く理想の都へと続く赤い絨毯が敷かれて 豊かさは全ての人にしかし棚に並ぶのは空の約束平等に分けられる貧しさ飢えを知らぬ者の幻想 リーダーは高台に立ち未来を ...

資本主義の哀歌 消費の海で泳ぐ者たち 資本の波は高く私たちはその上を滑るサーファー一つの波が消えれば別の波が来る終わりのない欲望のサイクルの上で踊る 広告の光に導かれ我々は羊のように消費へと進む新しいものに心奪われ古いものは忘れ去ら ...

SEOの叙情詩 アルゴリズムの迷宮にて 夜な夜なアルゴリズムの神に祈りを捧げキーワードはさまよう霧の中我々は踊る、見えざる糸に操られページの淵で、ランクの光を渇望する バックリンクの海を渡りメタタグの風に帆をあげ我々は探す、目に見えぬ栄 ...

まとめサイトの詩 情報のオアシス あるいは幻影 広大なデジタルの荒野に一筋のオアシス現る渇望する心に一時の安息を与えんとまとめサイトの泉は誘う その水面に映るは知の断片の寄せ集め飲めば飲むほどにさらなる渇きを覚える満たされぬ知識の渇望 ...

真夜中のカフェに、ジョンは座っていた。彼が求めていたのは、失われたインスピレーションだった。「何か新しいことを始めたいんだ。でも、何をしたらいいかわからないんだよ」と彼はバリスタに話した。バリスタは微笑みながら「インスピレーションなんて、コーヒー豆の中に ...

空は夕暮れ時に染まり、街の喧騒はいつもと変わらず続いている。しかし、カフェの一角で、エマは異なる世界に没頭していた。彼女が探していたのは、忘れられた言葉の秘密。その秘密を探るため、彼女は古い日記と対話する日々を送っている。「この日記には、ずっと昔から伝わ ...

登場人物、エマは失われた時を探している。カフェの片隅で、彼女は時計を見つめ、友人のアレックスに向かって言った。「どうしても見つけないと。あの時、あの瞬間を。」アレックスはコーヒーカップを傾けながら、「時を見つけるって、どういう意味?」と尋ねた。エマとアレ ...

徳島の深い山々には、たぬきのポン吉がいた。彼の好きなことは、人間たちが過ごす時間を隠れて覗き見ること。特に子供たちの遊びに心惹かれ、一人で森の中をその真似事で駆け回っていた。ポン吉はただのたぬきではなかった。人間に化ける能力を持ち、これを使って時折、村へ ...

1 新しい夢徳島県の小さな村で、ポンスケという名のたぬきは、過疎化が進む自分たちの住む村を救いたいと思っていました。人間たちとの交流を深め、彼らを村に引き寄せる方法を模索していたポンスケは、ある日、激辛ラーメンの伝説を耳にします。辛さであれば、人もたぬき ...

今日の授業の要点は?ってな。ああ、もちろん、全然つかめない。先生のマンモスなノートがその悲しさを表現してるように。ほら、君も手に持ってるでしょ、あの重たいフォルダ。そのフォルダは、先生がずっと持ち歩いてるもので、彼の聖書みたいなものだと思うんだ。彼は常に ...

空が灰色に染まる朝、エリカは古びた地図を広げていた。彼女の目は一点、山の中腹に描かれた古い神殿を追っていた。「この神殿には、時を越える力を持つ鏡があるんだって。」彼女は隣にいる幼なじみのトムに向けて言った。トムは半信半疑の表情を浮かべながらも、「本当にそ ...

トムは時間を止める能力を手に入れたいと願っていた。彼の日常は、常に時間に追われるストレスと戦うことで消耗していた。仕事、家庭、趣味…彼の時間は常に誰かや何かによって占有されていた。この願望の背景には、トムが大学時代に経験したある出来事があった。彼はかつて ...

アキラは静かな生活を求めていた。都会の喧騒から逃れ、小さな海辺の町に引っ越してきたのだ。彼は毎朝、海を眺めながらのんびりとコーヒーを飲むことを楽しみにしていた。しかし、アキラが静かな生活を求めたのには理由があった。以前、彼は大都市でストレスフルな仕事に追 ...

徳島の小さな村に住むハルトは、たぬきを見つけることが好きだった。彼は毎日のように森へ入り、たぬきを探しては、その愛嬌ある姿をスケッチブックに描き留めていた。ハルトのこの趣味は、幼い頃に祖父から聞いた徳島のたぬきにまつわる伝説に由来している。祖父は、徳島の ...

サラは夜空を見上げることが好きだった。毎晩、彼女の小さなアパートの屋上に上がり、星々の輝きに心を奪われながら、無限の宇宙に思いを馳せるのが日課だった。この趣味は、幼い頃に祖父と一緒に過ごした夏の夜から始まった。祖父は退役軍人で、世界中を旅した人だったが、 ...

夏の朝日が差し込む小さな町の喫茶店で、ぼんやりとコーヒーを啜りながら窓の外を眺めていた青年。店内に流れるジャズの軽やかなメロディーに乗せて、彼の心は懐かしい記憶の中を彷徨っていた。高校時代の同級生たちの顔が走馬燈のように浮かんでは消えていく。みんなはどう ...

エミリオは、夜の静寂に溶け込むようなピアノの旋律を愛していた。彼の指は、象牙の鍵盤に触れるたびに、まるで月光を奏でるかのように輝き、その音色は夜の帳を緩やかに揺らす。この情熱は、幼い頃に祖母から受け継いだものだった。祖母はかつて著名なピアニストで、エミリ ...

ジェイクはAIに魅了されていた。彼の部屋の壁一面は、AIに関する書籍で埋め尽くされており、彼のコンピュータの画面には常に最新のAI研究の論文が開かれていた。彼は特に、AIを使って人々の生活を豊かにするアイデアに興味を持っていた。彼のこの情熱は、大学時代にAIについ ...

「もう、この仕事やめたいよ」とマリアはカフェのテーブル越しに私に言った。彼女の目は疲れ切っていて、コーヒーカップを手にしても、その温もりさえ感じられないかのようだった。マリアがこの仕事を始めたのは、大学を卒業してすぐのことだった。彼女はいつも人を助けるこ ...

私は忘却を求めている。この無限に広がる都市の灯りの下で、過去の記憶から逃れる場所を探して彷徨う。夜の街角で見知らぬ人との会話、意味のない笑い、一時的な快楽。それら全てが、私に一時的な忘却を与えてくれる。この探求は、ある失恋から始まった。彼女との別れは私の ...

序章: 夢の始まり徳島県小松島市、温かい春の朝。美咲は自宅の庭で深呼吸をしていた。目の前に広がるのは、父が丹精込めて育てた野菜と果物たち。しかし、今日彼女の心を占めているのは、農業ではなく、もっと大きな夢だった。「美咲、また夢見てるのかい?」父が声をかける ...

私は物語を書くことが好きだ。特に、自分自身が登場人物として登場する、自己参照的なメタフィクションに魅了されている。この奇妙な趣味は、高校の文学クラブで「物語の中の物語」について学んだときに始まった。そこで私は、現実と虚構の境界を曖昧にすることの面白さを知 ...

私は人間観察が好きだ。カフェの隅っこに座り、通り過ぎる人々を眺める。彼らの服装、歩き方、表情からその人の一日、いや、人生を想像するのが面白い。特に、スマホを見ながら歩く人々に興味がある。彼らはどこに向かっているのか、何をそんなに必死になっているのか。私の ...

彼は、人が自分の存在を疑う瞬間を集めるのが好きだった。カフェの片隅で、耳を澄ませ、そんな瞬間を拾い上げる。人々の会話から、彼らが自己の確信と不確実性の間で揺れ動く様を、静かに楽しんでいた。この趣味は、大学で哲学を専攻していた頃に始まった。彼はデカルトの「 ...

田中は、伝説のコピペを超えるネタをネットに投下することを夢見ていたんや。「なんJ民を震撼させるレベルのネタを作りたいんや…」と田中はいつもネットを徘徊していた。彼の部屋は古いPCとモニターで溢れかえり、壁一面には過去に爆笑を呼んだコピペやミームのプリントアウ ...

彼は夜空を見上げるのが好きだった。町のはずれにある小さな家の屋根に横たわり、星々の煌めきを眺めるのが日課だった。彼の家族はその趣味を理解できず、彼を夢想家呼ばわりしていた。しかし彼にとって、星空はただの美しい風景ではなく、自分だけの逃避場所だった。仕事で ...

夜空を見上げるのが好きな天文学者の佐伯は、毎晩、自宅の屋上にある小さな天文台で星々を観察していた。彼の目は、遠く宇宙の奥深くにある星々に釘付けになり、その輝きに心を奪われていた。夜風が彼の髪を優しく撫でながら、彼は望遠鏡を通して、無数の星々の秘密を探って ...

雨の日が嫌いな郵便配達員の松本は、濡れた道を自転車で走りながら、今日もまた不満を漏らしていた。「また雨か。この仕事、晴れの日ばかりだったらなぁ」彼は自転車のハンドルをしっかり握りながら、ぼやいた。雨粒が彼のメガネを濡らし、視界を曇らせていた。「松本さん、 ...

真実を探し求める探偵、佐藤は、失踪した著名な科学者の謎を解明しようとしていた。「科学者の最後の言葉、"光の中に答えがある"って、一体何を意味しているんだ?」佐藤は助手の田中に問いかける。二人は科学者の研究室にいた。壁一面には複雑な数式が書かれている。「もし ...

太郎は空を見上げるのが好きだった。「今日の雲、面白い形してるね」と太郎が言った。友人の花子は首を傾げながら言った。「どれどれ? あ、あの猫みたいな雲?」「うん、それそれ。でもね、あれを見るといつも思うんだ。空って無限に広がってるようで、実は私たちの心の中に ...

金を求めていた主人公とトムは、マックを襲う計画を立てる。しかし、襲撃後、カーネル・サンダースを名乗る謎の老人が現れ、彼らの行動が小説の一部であること、そして彼らが今後の選択で物語を変えられることを告げる。 ...

夜が更けると、私はいつものように本棚の前に立つ。手に取るのは、古びた哲学書。なぜか?それは、このページが私の心の奥深くに触れるからだ。部屋の隅で、薄暗い灯りの下、私は読み始める。「存在と時間」という言葉が、重く、しかし心地よく響く。それはまるで、遠い記憶 ...

「このままじゃ満足できない」と私は独り言をつぶやく。私の頭の中は、常に変化を求めている。日常の退屈さを打ち破りたい。もっと刺激的な何かが欲しい。「退屈してるの?」と友人のハルが訊く。「ああ、毎日が同じだ。変わり映えしない。何か新しいことを始めたいんだ」と ...

『影の経済:エスペランサの変貌』は、経済改革が個人の生活と地域社会に与える影響を探る物語です。エスペランサの架空の国を舞台に、改革による格差の拡大とそれに直面する人々の葛藤が描かれます。公務員、起業家、農家、教師など、異なる背景を持つ登場人物たちが、変化する社会での生き方を模索します。彼らの物語は、経済的利益と社会的正義の間の緊張を浮き彫りにし、個人と共同体の未来を考えさせる作品です。 ...

このリレー小説は、ソーシャルゲームのガチャという現代特有の現象を通して、人間の欲望、失望、そして最終的な自己認識について深く掘り下げています。物語の中でエリオットが繰り返しガチャを回し、最終的にはその結果に発狂する様子は、一見すると単なるゲームの一コマに過ぎませんが、実際には人生の中で私たちが経験する「何かを得ようとするが結果として失望する」という普遍的なサイクルを象徴しています。 この小説の魅力は、読者が自分自身や周りの人々の行動に目を向け、何が私たちをそのような無意味な行為に駆り立て、それによって何を感じ、何を学ぶのかを考えさせる点にあります。物語は、日常生活の中で見過ごされがちな行動や感情に焦点を当て、それらが私たちの内面や人間性にどのように影響を与えているのかを探求しています。 また、主人公がエリオットの行動を冷静に観察し、哲学的な疑問を投げかける部分は、読者にとっても内省のきっかけとなり、自己認識や自己改善につながる可能性があります。この小説は、単なるエンターテイメント以上の価値を持ち、読者にとって豊かな思索の材料を提供してくれます。 ...

このリレー小説は、未来の宇宙探索を背景に、人間とAIの関係、自己発見、そして存在の意義といった深遠なテーマを探求しています。主人公アレックスとAIナビゲーター・エヴァの関係性は、技術が進歩した未来における人間と機械の共生を示唆しています。アレックスの野心とエヴァの警告という対立は、技術の進歩に伴う倫理的な問題や危険性を浮き彫りにしています。 物語は、宇宙の果てを目指す壮大な冒険を通じて、アレックスが自らの存在を深く掘り下げ、彼が何を追求し、何を成し遂げたいのかを自問自答する過程を描いています。アレックスとエヴァの旅は、単なる物理的な探索を超えて、自己と宇宙の本質を理解する哲学的な旅へと発展します。 また、宇宙の端を超えた先に待ち受ける未知の世界は、私たちの認識の限界と、知られざる可能性への好奇心を象徴しています。アレックスが遭遇する新たな文明やその文化は、人類の未来に新たな視点をもたらし、私たちが持つ宇宙に対する理解を一新させる機会を提供します。 ...

文系と違って理系はシンプルな思考をしている。みたいな本を読んでいて、壮大な勘違いがあるような気がした。一流の文学は余計な文章や言葉を削っていて、それはもうシンプルなものだ。煽るために書いているのか、本気でそう思っているのかは分からないが、おそらく世間の風 ...

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