愚者空間

牛野小雪のサイトです。 小説の紹介や雑記を置いています。 あと短い話とか。

カテゴリ: 短いお話

 マーク・ボイルというイギリス人が書いたぼくはお金を使わずに生きることにした を読んだ。タイトル通り貨幣経済から離れた生活をするという内容だ。イギリス人ってのは面白い。この前は人間をお休みしてヤギになってみた結果 というのを読んだ。この人は0からトースター ...

 私がいつも通る横断歩道では不思議なことが起こります。そこでは誰もが赤信号でも道路を渡っていたのです。  ある時、私は赤信号を渡ろうとする人を呼び止めて、どうして信号無視をするのかと訊くと「何を言っているんだ。青じゃないか」と答えました。また別の人に「信号 ...

 昔々、稲見の庄という村に伝わる伝承である。  ある夫婦が人目につかぬよう山の奥へ入り、沼の前に立った。妻の胸元には赤子が抱かれている。夫婦は着物の帯で赤子に石を撒きつけると沼に落とした。夫婦は後ろめたい気持ちから逃げるように沼から立ち去った。  石を巻き ...

 馬鹿な連中に囲まれているとこっちまでおかしくなりそうだ。今日もグロブターがブタ小屋でブタ達を扇動をしている。心酔している深さに違いはあるがブタ小屋のブタ全てがグロブターに心酔している。 「僕達は人間に愛されている。今日もエサをくれ、ブタ小屋の掃除をしてく ...

 人類の滅亡はFOXTVのドラマみたいに劇的ではない。最初に起こったのは大規模な停電の続発、スマホのバッテリーが切れると情報の断絶、そこからは何も分からなくなった。異常事態に誰もがパニックになり、生き残れたのは運の良い奴か、始めからずる賢く立ち回った奴らだった ...

ある小説家の部屋に茶トラの猫が忍び込みました。まだ寒い季節ですが、その日は少し暑かったので窓を少し開けていたのです。  猫は部屋に入ってくるなり言いました。 「なんや、君。さっきワイが通った時もそこに座っとったで」  小説家は答えました。 「あれ、そうだ ...

 飛行機のドアから男が飛び降りた。私も彼に続いて体を宙に投げ出した。先にダイブしたインストラクターの彼が体を大の字にして私を待っていた。地面はずっと遠いところにあった。 私も彼と同じ高度まで落ちると、手足を広げて空気抵抗を増やした。インストラクターの彼は ...

↑このページのトップヘ