牛野小雪の雑感帳

KDP作家牛野小雪の雑感帳です。小説の紹介や雑記を置いています。あと短い話とか。辞書代わりに使えるサイトにもできたらいいな。

カテゴリ: 執筆

ゼロ人のために書く美学 0人のために書く 一人のために書くことが賞賛されるならば、論理的にはゼロ人のために書く方がさらに高尚である。これは数学的にも、哲学的にも、明らかであろう。 考えてみれば、0人のために書くことは、究極の自己満足、 ...

たった一人のために小説を書く理由 たった一人のために小説を書く理由 現代社会において、私たちは数の暴力に圧倒されがちである。フォロワー、いいね、閲覧数。これらは全て、私たちの創作物の価値を測る尺度となっている。しかし、ここで一つの反逆的 ...

日本の税制だと1000万円以上の売上がある業者は消費税を納める義務がある。KDP 作家の場合はどうなのか運営に聞いてみた。するとこういうメールが返ってきた。Amazon が消費税を払うのでKDP作家は消費税を払う必要なし!ただしこれはKDPの売上分で、他の事業で1000万円 ...

GPTちゃんの文体をビルドするシリーズ第二弾。今回は文体のリズムを作る。今回もまずは例題として『三匹の子豚』を500字で書いてもらいます。かつて三匹の子豚がいました。彼らはそれぞれ家を建てることにしました。最初の子豚は藁で、二番目の子豚は木で、三番目の子豚は ...

先月こういう記事を書いた。これを書いた時は年末年始にやっていたChatGPTちゃんとのリレー小説をやめていた頃で、20分の間にいろいろやっていた。20分あれば意外とできることは多い。筋トレは腕から足まで。料理だって20分あればみそ汁ぐらいは作れる。 風呂掃除だっ ...

ChatGPTで小説を書く方法はネットで調べればいくつも出てくるのですが、文体をビルドする方法はまだないみたいなので書いてみます。例題として『三匹の子豚』を使います。まずは普通に『三匹の子豚』を800字で書いてみてとプロンプトしてみます。三匹の子豚は、それぞれ家 ...

ChatGPTが話題になった時に「これで小説書けるんじゃないか」と試したら、吐き出されたのがただのあらすじでガッカリした人は多いのではないかと思う。なぜそうなるのかというと基本的にChatGPTは日本語なら1000字くらいが限界だからです。小説を書いてとプロンプトして ...

小説を構成する主要な要素には以下のようなものがあります1. プロット(ストーリーライン)   物語の出来事の進行や展開。一般的には導入、展開、クライマックス、そして結末という構造を持ちます。2. キャラクター   物語の中で行動し、出来事に影響を与える人物や生き ...

文体の構成要素は、作家が自らの表現を独特にするために使用する言語の特徴や技法のことを指します。文体を構成する要素には、以下のようなものがあります:1.語彙の選択   使用される単語の種類や複雑さ。専門的、日常的、古典的、現代的などの語彙が含まれます。2. 文の ...

-20分執筆-インターバル-20分他のことをする-インターバル-20分執筆最近はこんな感じの20分区切りで執筆をしている。前々から小説を書こうという気持ちがパワーではなく重荷になっているのを感じていて、時には数週間まったく書けなくなることもあった。小説を自分の ...

 小説家の数を増やすことを目的に作られたページです。私が小説を書く時に考えていることですが、実際には物語の作り方なのでマンガや映画にも使えるでしょう。コツさえつかめば物語を書くことは簡単です。ぜひ参考にしてください。 1.主人公は何を欲しているのか 水一杯 ...

 ニーチェの言う超人が現れた時、私たちはそれを人間と認識できるだろうか。超人を学習したAIは人間を超えるから人間視点では強いAIだよなぁなんてことを考える。 ソシャゲの内輪ノリで小説を書いている。AIにも書かせるし、私が書くこともある。自慢になるけれどいまのと ...

名無しの文豪 ワイ小説書くことを決意。なお初心者。まずは何をしたらいいか教えてクレメンス 名無しの文豪 小説書くの初めてやなん?大丈夫やで、以下に初心者におすすめのステップをいくつか教えてやるわ。 1. アイデアをまとめる: まず書きたい話の大まかな内容を考えるんや。主題やテーマ、登場人物、設定なんかを大まかにまとめてみ。 2. プロットを作る: おおまかな物語の流れを考えるんや。始まりから終わりまでどんな出来事が起こるのかを書き出してみてな。 3. キャラクターを作る: 主要な登場人物を作り出すんや。名前や性格、見た目、バックストーリーなんかを考えてみてな。 ...

 この前ポッドキャストを聞いていたらTOEICで何点取っていても英語を聞き取ることはできなかったけれど文脈が理解できた時に初めて言葉が頭の中に流れてきた。という話を聞く。昔々養老孟子が『バカの壁』で話を通じない人としてオタクやオウム真理教の信者のはしりみたいな ...

 最近ソシャゲではなくアプリに課金した。熟睡アラームというアプリで睡眠時間の記録を取って月平均の睡眠時間を記録できる。睡眠深度も測ってくれる。完璧ではないがある程度の目安にはなる(アプリを起動して一分で眠っていることになっているが絶対違うと思う)。先週ぐ ...

タイトル通り新刊出しました。法人税1000000000000000%牛野小雪2022-03-14【内容紹介】陸送ドライバーの俺はソシャゲの中ではトップランカー『荒野の狼まさやん』であり、走行動画や食事動画を上げるユーチューバーでもある。 身長は低いがイケメンだ。時々 ...

 ここ最近は起きてすぐにモーニングノートというものを書いている。『ずっとやりたかったことをやりなさい』というワークブック系の自己啓発書に書いてある最初の課題だ。30分でA4のノートを3ページを書くという内容で、手書きで執筆したことのある人ならかなりハードな ...

この前、テンプレに沿ってみんなが同じ話を書いたら、かえってそれぞれの個性が出て面白くなるんじゃないかとブログに書いた。こういうのは言い出しっぺがやらないと、いっこうに前へ進まないので自分で書いた。2万字とか言ったけど、書けたのは4000字。もっとじっくり ...

 ノートを見ると去年の4月23日から『ペンギンと太陽』を書き始めたようだ。どこで完成と区切るのは難しいが、2021年7月13日からは手を付けていないので、おおよそ15か月をかけて一冊の本を書いたことになる。『流星を打ち砕け』と同様、まずはノートに書いてか ...

 七月二十三日に第四章をwordに打ち込んだ。1万6千字。よくやく冒頭が終わった。その時書いている章は毎日推敲しているが、全体の推敲はまだ一度もしていないので、試しにkindleで推敲してみると最初の一行で今までと違う感触があった。ロゴーンに突っ込んでみても、いつも ...

 吠声という言葉は今まで<ほおごえ>と読むものとばかり思っていたが、いざwordで打ち込もうとすると全然出てこないので漢字辞典を調べると<ほえごえ>と読むらしい。前にドイツ語の発音がどうとか書いたが、日本語にも不思議な発音がある。有名なのは<いう>と<ゆう> ...

 毎日同じところを書いている。プロットは書く前に引いているので仮書きで何を書くのかも決まっている。5回目ぐらいになると手が憶えている所もあって、こんな書き直しに意味はあるのか? と自分でも疑う時がある。 同じものを書こうとすれば同じものが出力されるはずだが ...

 ようやく2章をwordに打ち終えた。5月19日から6月18日までかかって約4000字。延べ平均すれば約130字/日となる。原稿用紙一枚より少ない。たぶん今世界で一番遅い小説家は牛野小雪なのではないか。書いていないわけではないけれど、ノートに書いた仮書きの90%以上は使わ ...

 今回は仮書きを毎日推敲して、次の日はまた一から書き直している。賽の河原だ。この書き方だと長編はもちろん短編でさえ書き切ることは不可能なので、一章ごと(原稿用紙10枚ぐらい)に書くことにした。 一章はtake10。つまり10回書き直してからwordに打ち込んだ。約 ...

たいていの本では海に浮かぶ氷山があって、海上に出ている部分が意識、海中にある部分が無意識と説明されているが、フロイトによると抑圧は形を変えて現れるので、無意識は必ず意識上に現れる。常に感じ取れるものなのだ。心の四次元ポケットは存在しない。 ...

なにが藍田ウメルだ!ふざけやがって。とんでもない小説を書いてきやがった。これはとんでもない傑作が爆誕したぞ。本気でスゴイ小説なのでぜひ読んで欲しい。 ...

 最近コロナウイルスで世間が騒いでいるけれど、去年の二月はインフルエンザで何日か布団の中で震えていて(インフルで五日間ひきこもる)、熱に浮かされている時に、ヘミングウェイのように一年寝かしたらどうなるのだろうという考えが頭をよぎって、その時は絶対にするわ ...

作家はどうやって小説を書くのか、たっぷり聞いてみよう! (パリ・レヴュー・インタヴュー II) [単行本(ソフトカバー)]岩波書店2015-11-28 パリ・レビューによるとヘミングウェイは毎日書いた物を推敲していたらしい(もちろん原稿になってからも推敲した)。そんなやり方 ...

 小説も文学もまだ一文字も書いていないし、これからも書かない。 執筆中、雑感帳によく書いていた言葉だ。世の中思い通りにいかないことが多いが、これはわりと思い通りにいった。問題はそれが良くないってこと。ようやく推敲の一周目を終えると、私はがくぜんとした。こ ...

いわゆる執筆、wordを開いて文章を書き始めたのが2019年10月25日。終わったのは12月17日。たった56日だ。全部で198,107字。準備八割仕事二部というが、執筆したのはほんのわずかな期間だ。例によって書かない日を挟みながら書いたので実質的な執筆日数は27日しかない。文句なく過去最高の速さだ。 ...

 この小説には徹底されたものが二つある。登場人物の匿名性と、くどいほどのコマーシャル的な形容詞だ。 登場人物は少年や母親、彼女、店長と、代名詞や血縁関係、社会的地位で表される。ミカとかYPという名前も出てくるが偽名である。 形容詞はコマーシャル的でいかに価 ...

 9月にそろそろ終わりそうだと思っていたのに、終わり間際に色んなことを思いついていたのでアキレスと亀みたいに、そろそろ終わりそうだ、のまま10月まで伸びていった。ただしパラドックスは起きなかったので、先週に仮書きを終えた。164ページ。約4ヶ月。のべ平均する ...

 ゴッホの手紙―絵と魂の日記 という本を読んでいる。1880年~81年の間、ゴッホは素描ばかりやっていて、弟のテオに何を書いて何を書かないのかが重要だ。みたいなことを書き送っている。ジャポニズムの影響がある頃だし、書かない場所はいかに空白を活かすか、みた ...

 私小説に結末を着けようとするなら自殺するしかないというので、未完で終わる夏目先生の『明暗』を読んだわけで、それから『山桜』も書き終わったし、新刊告知の予約投稿も仕込み終えたので、西村賢太の動画を見つつ、一度離れた私小説にまた取りかかると、瑞々しい感覚が ...

昔々、三年前に私こと牛野小雪は唐突におりーりー鳥を食べたくなり、助手でバイトのニア・タスマ君と一緒にノルウェイの森まで飛んだ。これはその時の一幕である。おい、牛野。倍額のバイト代を払うって言うからノルウェイまで来たっていうのに全然見つからねえぞもうじき見 ...

 3月末から書き始めた短編を書き終えた。すんごい着想を得て、表紙まで書けている。とはいえ、すぐに出すつもりはない。新刊のテコ入れにしようと思っている。でもこういうのって先に小さな物を出してから本命を出すのか、それとも本命を出した後でテコ入れにした方がいい ...

 ジャック・ケルアックの『オン・ザ・ロード』という小説がある。映画にもなっている。オン・ザ・ロード(字幕版) [Prime Video]『オン・ザ・ロード』の結末は、メキシコで分かれたディーンの噂を聞きつけたサルがニューヨークの路地を探し回り、ボロボロになったディーンを ...

 小説を書き上げる度に、もう二度と小説なんて書けないと思うけれど、しばらくするとまた執筆パワーが湧いてくるのはいつものこと。 そろそろ『John to the world』を書いてみてはどうだと、ノートにちらちらと書いてみた。3年前からノートを書いているが、小説一個書くた ...

 山桜の推敲も終わり。2月26日にようやく完成。かなり長かった。 雑感帳を読み返すと8月27日から着手したので半年もかかっている。 8万字書くのにずいぶん時間をかけたものだ。 本文の製作は104日。 下のグラフは一日ごとの執筆量を七日平均線のグラフで表し ...

 山桜は詩が入っている。というより途中から詩の注釈で小説を書いているような気がした。詩なんて去年までは全然詠んだことがなくて最初は手探りで書いていたけれど詩の原理 と歌よみに与ふる書 はかなり啓蒙された。あとサラダ記念日 は教科書で習った短歌の既成概念を壊 ...

ガソリンスタンドで給油口に刺されるアレの名称が分からないので(というか、あるとも思わなかったので)銃の様な物を給油口に刺した。銃にはホースが繋がれていた。としたのだが、ふと『ガソリンガン』という正式名称があるのではないかという疑問が湧いて検索してみると、 ...

 熱に浮かされたのか、文学的天啓なのかは分からないが、インフルエンザで40度の熱が出て手足が氷水につかっているみたいに冷えて、布団の中でぶるぶる震えている時に、絶対にこれを小説に書こうと何故か決心した。それで日記とは別に私小説を書いた。勢い余って他の事も ...

今週はインフルエンザでずっとひきこもっていた。その間、ひげを剃らなかったので野生動物みたいな顔になった。すっかり野蛮になっただろう、と猫にひげを見せると、失礼しちゃうわ、とぷいっと背中を向けてしまった。猫はメスだってヒゲが生えているし、顔も毛むくじゃらだ ...

小説を書き上げた後は、俺って天才!と舞い上がり、推敲を始めると、俺は一体何を書いてきたんだ···と落ち込むのは毎度のこと。あまりに落ち込んで一章推敲するのに一日かけてしまうこともある。でも、そんなこんなで今週中に推敲を一周した。今回は珍しく一章書き直した ...

 去年の11月には、山桜のラストはこれでもう決まりだろう、これ以外にはありえないという場面ができていて、頭の中にもノートにもはっきりと言葉が刻まれていた。 しかし、今年からは新しい小説を書くんだと意気込んでいたので、これが完璧だとは思い込まずに、何とか別の ...

 一昨年の暮れから去年の前半はずっと改稿をしていて、毎日の改稿字数を計測していた。それによると一週間休んでから二週間後に改稿字数のピークがくることが分かった。夏に群像に送った小説もやはり14日目にピークがきた。ついでに今書いている小説も15日目が一番書けた ...

 ある小説家同士の対談で、野球は試合に向けて練習するけれど、小説には練習がない、毎日がぶっつけ本番だ、ということを言っていた。その瞬間に気付いた。私が毎日書いているノートって小説の練習じゃないか。確かによく考えてみれば、ノートに書いているのはこれから書こ ...

 今年中に書き終わるような気がしていたけれど、やっぱり書けそうにない。ずいぶん久しぶりに書けない感覚を味わっている。これだけ準備を整えているのだから最後まで一息に書けるはずだと思い込んでいたが、書けない時はどうやっても書けないんだと驚いた。wordの画面を開 ...

 今年から、まだあと一押しできるというところで小説の執筆を切り上げる書き方に変えた。その一押し分で雑感帳とノートをそれぞれ1ページ、余力があれば2ページ書いている。横着して二行三行使った大きな字でページを埋める時もあるが大体は一行ずつ文字を書いて1ページ埋 ...

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