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 去年群像に出した小説がダメっぽいから表紙にするための絵を描いてばかりいた。PIXTAで買った絵を表紙にしてもいいんだけれど、それは保険に取っておいて、自分がどこまで描けるのか挑戦している。

 ずっと絵を描いていると、おっ、凄い絵が描けた! アート界に革命が起きるぞ! とか思うのだけれど、ふと冷静になって過去の名画と比べると、あまりにレベルが違い過ぎて愕然としてしまう。まぁ、執筆の隙間に片手間で描いている人間が追いつけるわけがないのだけれど、あの熱狂が冷めてしまったのはちょっと寂しい。

 模写は絵に良い影響を与えるというのをあるところで読んだ。自分の手癖以外の線に触れるのは良い刺激になるのだそうだ(小説もそうかな。やったことないけど)。それで先週はクリムトの絵を4日かけて模写した。腕が拙すぎて複製画にはほど遠く、へんてこりんな絵になったが、なるほどこういう線の引き方があるのか、こういう色使いがあるのかと大変勉強になった。

 今週はパウル・クレーの模写をしている。このブログが更新される頃にはマグリットを模写しているかもしれない。
アーティスト気取り
 それにしてもこいつ、他人の絵を真似ただけで、すっかり巨匠気取りである。

 小説の書き方を忘れているんじゃないかと心配になる。

(おわり)

感想:昔々A波先生に自分の手をスケッチするといいと言われて、三週間ぐらい鉛筆を持った自分の手を毎日書いていた時期がありました。そのせいか、右手だけ他と比べて描くのが上手いような気がします。