『ヒッチハイク!』の改稿終わり。今月も絶好調だが結局10日ぐらいかけてしまった。一日一万字ちょいのペースだ。

 この小説を改稿していて、ふっと気付いたことがある。小説家は小説の中においては神で、どんなことを書いてもいいんだってこと。変な有人飛行計画で火星に飛んだり、猫の集会にUFOが現れたり、幽霊になって月に飛んでいく話を書いたっていい。
 ↑この話はそういう世界観をベースにしているから、そういうことが起こってもおかしくはないけれど『ヒッチハイク!』は現実世界をベースにしておきながら、海鳥に追い込まれた魚が波と一緒に浜に打ち上げられて、それをみりん干しにした物を小料理屋の女将さんに食べさせてもらったり、ヒッチハイクしたトラックのエンジンからベニズワイガニが出てきて、信号が赤のうちに食べてしまうとか。そういう話なのである。

 ある小説における神は、その小説を書いている小説家自身だ。5円ぐらいあげて、お参りすればご利益があるかもしれない。

 さて、次は『幽霊になった私』の改稿だけれど、このペースだと次の休養期間を挟んでしまいそうなので『聖者の行進』を改稿してみようと思う。半年前のだからたぶん一週間でできるはず、たぶん。

(2018年4月7日 牛野小雪 記)

牛野小雪の小説はこちらから↓
牛野小説の小説 in キンドルストア