グッドライフ高崎望の改稿はそろそろ終わり。この頃は下手なりに色々工夫していて面白い。

 主人公の望の変化は髪型に象徴されているのだけれど、それが唐突にならないように何度も髪の毛についての言及があったり、窓から飛び降りる前に窓の描写が前章から何度も出たり、進路とか、恋とか、色んな前フリがたくさんあった。

 だけど、今回の改稿でそういう物をたくさん消した。作中で井上さんが言っていたように効くパンチを当てるには相手に準備をさせてはいけないからだ。

 ずっと昔、高崎望を読んだ人に、まだ小説を書き慣れていないと言われた時は意味が分からなかったけれど、今はなんとなく分かったような気がする。下手は下手なりに色々工夫して頑張っていたのだけれど、それには下手に見られたくないという焦りと不安があって、それがごまかしに繋がることはあるように思える。そのごまかしがまだ書き慣れていないという評価に繋がったのかもしれない。

 高崎望に限らず、改稿をすると下手さが浮かび上がってくるような気がしている。火星から蒲生田岬までのレビューはわりと好印象だけど、これからは厳しいレビューを貰うかもしれない。でも同時に作品の純度も上がって、結果的にはプラスになるのではないかという気もしている。自分自身で読んでも改稿後の方がよく効くからたぶん間違っていない。

(おわり)