グッドライフ高崎望でプロットの作り方を変えたので、冒頭は特に記憶に残っている。

 それまでは学校の教科書で習ったとおりの起承転結できっちり書いていたのだけれど、それだとどうも間延びしているような気がしていた。前作の蒲生田岬はかなり手応えがあったけれど、転に行き着くまでがかなりしんどいのではないかと思っていて、レビューでもそれはよく指摘されている。

 もちろん腕が拙かったというのもあるけれど、構造的に問題があるとも思っていて、これどうしたら良いんでしょうかね、と夏居暑さんに話すと「冒頭に一発かますといいですよ」と言われたので頭をぶん殴られたような衝撃があった。起承転結で進めなくても良いのかと目が開かれるような思いがした。数年後、またプロットの作り方を変えるが、この衝撃がなければ今も起承転結を守って書いていたと思う。

 というわけでグッドライフ高崎望以後の作品は全て冒頭で一発かますようにしている。要は短編一個書いているということ。読まれ方を見ていても、これはわりと成功しているような気がする。

(おわり 2017年12月13日 牛野小雪 記)

聖者の行進 上 (牛野小雪season2)
牛野小雪
2017-11-10
町へ出るトンネルの出口で美男美女の二人が殺された
無軌道に犯行を重ねるまさやんと追いかけるタナカ
しかしそんな事とは別に破滅の車輪は回り始めていた