先日、くみた柑さんの似顔絵(イメージ画?)を描いたとある小説家の執筆日記No.2-2『やっと新刊が出せた』
そうしたら今度は根木珠さんが私を誘っているんじゃないかと疑うようなことがあった。だから前と同じようにそれとなく探りをいれてみたら・・・・

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世の中どうしたっていうんだ!?
なぜだかモテモテなので今度は根木珠さんを描こうとしていたら、意外なことに先を越されてしまった。描くはずの人間が描かれてしまったのだ。↓

リアルの牛野小雪に寄せてきているのでちょっと怖くなってしまった。文章に人間性が漏れているんだろうか?

怖くなった私は根木珠さんにダイレクトメールを送ってみた。

今度会いませんか?

返事はすぐあった。OKとのこと。
 
今日の午後五時、山形駅前で待ち合わせをした。
紺色のカーディガンが目印らしい。私は虹色の髪型。

彼女はすぐに見つかった。植え込みに腰掛けている。
Twitterのイメージでは優しそうな人だったが、実際に会ってみるとちょっと怖そうな人だった。長袖を重ねているのにホットパンツを履いていて、変な格好だとも思った。むこうもこっちに気付いた。
negitama



「あんたが牛野小雪かい?」

「あ、あ・・・・」

突然のべんらんめえ調に面食らってしまった。

「本当に虹色だなんてねぇ、世の中変な人がいるもんだよ」

「根木珠さん、靴が片方ないですよ」

「ゲソ天ラーメンおごってくれるんだろう?」

「はい・・・」

それから私たちはゲソ天ラーメンを食べた。
口調は悪いが、食べ方は非常に上品でお嬢様みたいだった。
また面食らってしまった。
 
私たちは特に面白い話をしたわけではなく、ゲソ天ラーメンを食べると店の前で別れた。
私のおごりだった。
ついでに芋煮のおみやげもおごった。

そういえば片方の靴はどこへ行ったんだろう?
あれじゃあとっても歩きにくそうだ。

まぁ、いいか。むこうについたら誰かがおんぶするだろう。




この話はフィクションです。実際の人物・団体には一切関係ありません。

(2016年5月1日 牛野小雪 記)

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