愚者空間

牛野小雪のサイトです。 小説の紹介や雑記を置いています。 あと短い話とか。

2018年09月

 先月末からプロットを書いているのだが、まだプロットラインが引けない。まだネタが熟成されていないというのもあるが根本的にプロットの作り方に問題があるのかもしれないと考えるようになった。

 そもそも最初はタン、タン、タン、タンと起承転結四拍子でプロットラインを引いていて『幽霊になった私』の途中から、どうもこれは重いのではないかと思い悩んだ結果、タタタン序破離三拍子にした。すんごい物を思いついた、と何年かは思っていたが、去年あたりからどうもこれも重いような気がしてきた。

 それでふと、もっと縮めてもいいのではないかと、タ、ターン変則二拍子のリズムでプロットを引いてみた。というより今あるプロットを綺麗に収めようとすると自然とその形になった。すると序盤はこれでいけるかもしれないと思えるようになった。

 続きもタ、ターンのリズムで引けるかもしれないとは思っているけれど、何も最初から最後まで同じリズムを刻む必要はない。タ、ターン、タタタンみたいなリズムもありだ。一ヶ月でプロットラインを引くのは無理じゃないかと思っていたが、案外あと数日でプロットラインを引けるかもしれない。少なくともプロットの背骨は通せるだろう。

(おわり)



このエントリーをはてなブックマークに追加

『東京死体ランド』の世界には生者と、死体が存在する。現実の世界も同じだが、この世界の死体は生きている人間と同じように喋ったり、歩いたり、タイヤを売っていたりする。生きている人間と変わらないようだが、死体はやっぱり死体で両者には壁がある。そして死んだ人間は生き返らない。

 この物語の中では生者は珍しい存在のようだ。人だけではなく町も動物も死んでいっている。町田市は死体のリス達によって町田リス園になろうとしていて、新宿では「あんたらまだ生きているのかい」と言われるほどだ。この世界では生者が異物のような感がある。

 東京死体ランドは死体の世界の一アミューズメント施設にすぎない。それを壊しに行ったところで何になるのだろう。東京死体ランドは死体しか入れないのに、彼らはどうやって中に入るのだろう。しかし、僕たちふたりは東京死体ランドに入って、ぶっ壊しにかかり、物語の最後に主人公の僕は愉快な体験をして、将来の幸せに思いを馳せる。

 この物語はハッピーエンドなのだろうか。ハッピーかどうかで言えばハッピーだろう。でもそこはかとない儚さもある。きっとリス園のリーダーなら前歯を剥き出しにして戦いを始めるだろう。リーダーが簡単に捕まってしまうぐらいだから、リス園のリスたちはきっと無力なのだろうけれど、彼らの存在はこの世界の慰めになるだろう。

東京死体ランド (隙間社電書)
伊藤なむあひ
隙間社
2018-09-03





↓牛野小雪の小説はこちらから↓
牛野小説の小説一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ