愚者空間

牛野小雪のサイトです。 小説の紹介や雑記を置いています。 あと短い話とか。

2013年12月

『魔女と機械と遺世界と/舟渡攻』を読んで考えてみた

『魔女と機械と遺世界と/舟渡攻』を読んで

 主人公は殺戮機械。旧世界を滅ぼした張本人である。機械というが、後に遺伝子がどうたらこうたらと出てくるので完全な機械ではなく人間と機械が合わさったような物のようです。なので物語中で感情が描かれているのも当然です。というか主人公の感情の移り変わりがこの小説の肝です。
 主人公の心中では自分が滅ぼした旧世界と、文明が滅んだ現在の世界の二つに分けられていて、自分は旧世界の人間(話がややこしくなるので人間とする)と思っている。今の世界は自分のいうべき世界ではないと思っている。それで、今の世界を遺世界と呼んでいる。
  
序盤の魔女が寝たあとに主人公はその異世界を旅してユズという女の子と出会う。異世界の様子を調べるために主人公と彼女と行動を共にしていきます。遺世界なりにも問題が起こるのですが、主人公は旧世界の人間なので、なるべく遺世界に影響を与えないように手助けはせず見守るだけに徹しようとします。しかし、成り行きで竜の生け贄にされたユズを助けてから、まあ色々あって村と村の戦争が起きる。その中でユズは命を落としそうになる。
 主人公は旧世界に関わらないようにしようと決めていたのだが、ユズの死を前に何もしないでただ見ているだけで良いのかと迷う。まあ結果はハッピーエンドです。
 
 この小説のテーマは主人公の心の中で分けられた旧世界と遺世界、現在と過去の融合。それを繋げたのは愛っていう話でした。
 ラーメン同盟の話にちょっと似ていると思った。執筆時期はかなり近い作品だと予想する。 


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倒置法で考える欧米人の気の強さ
2013/12/3

 自分の文章を診断してもらった、文章を小説形態素解析というサイトでだ。
 倒置法、連用中止法が極端に少ない。形容詞もだ。その代わり動きを表す文章が多いらしい。
 そこで私は初めて知った、連用中止法という言葉を。そして言葉は知っていたが、意味までは知らなかった。倒置法のことだ。
 それは言葉を強調することらしい、文章の順序を替えて。そして、それは大抵動詞を先頭に持ってくることで行われる。調べてみて分かった。

例えばこうだ。
通常:今日もブログを見てくれてありがとう!
倒置法:ありがとう!今日もブログを見てくれて

 
 さて、そこで考えたことがある。それはなにか?
 主語の次に動詞がある、英語では。これは自然に倒置法(日本語で言う)を使っているということになる。すると自然に気性が激しくなるんじゃないか? 使う言葉がみんな強調されているなら。
 欧米人の自己主張が強いのは文化や気質ではなく、言葉遣いに依るものではないかと思った。
 それと同じで日本人が引っ込み思案というのもまた文化や気質ではなく、言葉遣いにあるのではないかと思った。 
 
 使ってみよう倒置法を、何かを主張したいときに。


 実を言うと私は実感した。倒置法で書いていると気が強くなってきた。だが少々おかしい。いや、かなりおかしい。日本語としては読みづらいと思う。
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 何故か知らないが最近閲覧者数が4倍ぐらい増えている。PVからして新しい人が来て過去記事を一通り見ていったようだ。無料キャンペーンをしたからかな。


 私は他の人がどうやって話を作っているのかずっと知りたかった。創作ノートとか覗いてみたいと思っている。
 以前、月狂さんが創作ノートを晒していたので、私も蒲生田岬の創作ノートを晒してみることにした。月狂さんはノート1ページだけだったけれど、私のはもうちょい多くて、そして汚い。画質が悪いのはvita で撮ったから。kindle に背面カメラがついているときれいに撮れたんだけどなあ。

1.まず原案。登場人物と物語全体で何がどうなるか。それと大まかなプロット。
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2.登場人物の相関関係。4章のプロット(この時は2章にする予定だったようだ)
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3と4.各章のあらすじ
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5と6と7. 5章までのプロット。5の左下で分岐線が9つに別れているが、5つ目の下に黒い丸でもう一章ある。
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7と8と9.後半のプロット。あとで見て、書きやすいように線を引いて、物語を時系列に並べて書き込んでいる。

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最後の小さいノートは蒲生田岬への簡略地図とどんな場所だったか書き残したノート。

 他にもチラシの裏に書いたのがあったが、その部分は書いてしまうと捨ててしまった。
 こうやって読み返すと最初に思い描いていたのとはちょっと違う物になってしまったと思った。大きな流れは一緒だけれど。使わなかった物もあるし勿体ない気もする。
 こんなすっかすかの創作ノートでよく書けたなあ。なぜ書けたか自分でも分からない。
 でも月狂さんはノート1ページであんなに濃密で危険な小説が書けるんだから半端じゃない。


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